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あかね雲

2015年10月の更新履歴 [前月]  [次月]

2015/10/23
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] ※恋
2015/10/23
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] ある日のお茶会
2015/10/23
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 王家の婚姻事情
2015/10/23
発行書籍のお知らせ] 発行同人誌のお知らせ
2015/10/23
黄金の王子と闇の悪魔] 《譲れないただひとつのもの 3》(完)
2015/10/23
黄金の王子と闇の悪魔] 《譲れないただひとつのもの 2》
2015/10/23
黄金の王子と闇の悪魔] 《譲れないただひとつのもの》
2015/10/23
黄金の王子と闇の悪魔] 《憎悪と癒しと悲しみと 2》
2015/10/23
黄金の王子と闇の悪魔] 《憎悪と癒しと悲しみと》
2015/10/23
黄金の王子と闇の悪魔] 《誇りの在り処》
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黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] ※恋

 概要: しょっぱなからHシーンがありますのでご注意。ジョカがリオンに「堕ちた」ことを認めるまでの一コマです。 時期的には本編の《誇りの在り処》あたり。   ――こいつの神経は、果たして極太なのか、それとも無いのか、どっちだろう?  ジョカは自分の隣ですかぴーと安らかな寝息を立てる少年を見るたび思うことをまた思った。  豪胆なのか、はたまた恐ろしく鈍いのか。逆にとんでもなく鋭いのか。  ……なんだか最後の選択肢が合...

黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] ある日のお茶会

 概要: ジョカ監禁中の出来事です。   珍しい事もあるものである。  リオンはジョカを眺めた。  いつもならリオンの遠慮のない注視に毒舌の一つや二つ即座に飛んで来るだろうに、いまは無言で憂鬱そうに、ジョカはため息をついている。  もう一度言う。  ため息をついているのである。あのジョカが。  あの、毒舌吐きまくりの、傍若無人で神経が存在しないんじゃないかというレベルの無神経で、やりたい放題のジョカが。  二人の...

黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 王家の婚姻事情

 概要: ジョカ監禁中の出来事です。「あ~、女とやりたい……」  いささかどころでなく下品なつぶやきを耳にして、ちょうど部屋に入ってきたリオンは足を止めた。  リオンは眩しいほどの金の髪に青い瞳の細身の美少年である。知性と意志の強さを映し出す瞳が印象的だった。十四歳で、この時期特有の、背ばかり伸びて肉付きが伴っていないアンバランスな体つきをしている。  リオンは声をかけていいものかどうか一秒悩み、そして相手はす...

発行書籍のお知らせ] 発行同人誌のお知らせ

 概要: ・発行同人誌全リスト同人誌です。「黄金の王子と闇の悪魔」1~10巻  オリジナルBL小説。2011年~2015年発行。完結済み。当方の同人誌は、電子書籍と、紙書籍の二種類があります。・紙書籍の通販方法 黄金の王子と闇の悪魔 1 132P ¥500 (全文このブログにて公開ズミ) 黄金の王子と闇の悪魔 2 100P ¥500 黄金の王子と闇の悪魔 3 140P ¥500 黄金の王子と闇の悪魔 4 112P ¥500 黄金の王子と闇の悪魔 5 116P...

黄金の王子と闇の悪魔] 《譲れないただひとつのもの 3》(完)

 概要:  リオンは地面に手をつき、嘔吐した。 その背をさするジョカも、こればかりはどうしようもない。 空間を移動した後、リオンは立っていられないほどの眩暈に襲われる。しかし、あの場で倒れる訳にはいかないのでそれを打ち消す魔法を事前にかけ、乗り込んだ。その反動である。 眩暈と嘔吐の衝動が何とかおさまると、リオンはごろりと横になった。 およそ、二万テーベは離れている草原のただなかである。 空は青く、どこまでも...

黄金の王子と闇の悪魔] 《譲れないただひとつのもの 2》

 概要:  謁見の際は、国王その人が玉座につき、その脇に王妃、衛兵と大臣何名か。そして、謁見を求めて何年も待ち、ようやく順番が回ってきた人々がいる。総勢で五十名ほどが謁見の間に集まっていた。 リオンが現れたのは、そのど真ん中だ。 虚空からの出現劇に、誰もが目を疑った。 そしてよくよく眼を凝らせば、そこにいる人の美貌は見間違いようもない。 行方不明となり、生存すら絶望視されていた、王太子そのひとに間違いなかっ...

黄金の王子と闇の悪魔] 《譲れないただひとつのもの》

 概要:  ジョカは、はるか上空から、緑の大地を見下ろしていた。 うっすらと覚えている三百二十年前の風景とは、地形さえもちがう。 農地は百倍以上に広がり、山は切り開かれ、川岸には建築物が無数に連なって、川渡しをする船も数え切れないほどだ。船着場もたくさんあり、商店もたくさん建ち並んでいるのが、灰色の絵の具の量でわかる。 今は秋。収穫期である。 耕作地は黄金色に染まり、この高さから見て実感できるその広さに、圧...

黄金の王子と闇の悪魔] 《憎悪と癒しと悲しみと 2》

 概要:  ジョカは深い満足とともに、地の色が見えぬ大地を見回した。 大地を埋め尽くすのは肌の色。血が抜け、青ざめた白い肌。 ルイジアナ王国。神の恩寵を受けし国と呼ばれた地の、すべての建物、すべての畑、すべての木々は焼き払われた。瓦礫一つさえ残ってはいない。 残るのは、ただ、白い灰。 吠える憎悪はジョカを駆り立てた。もっと。もっと。こんなものではない。まだ足りない。まだだまだ。 猛る復讐心の赴くまま破壊を繰...

黄金の王子と闇の悪魔] 《憎悪と癒しと悲しみと》

 概要:  ちゃぽん……という音とともに、水面に波紋ができて広がる。 浴槽の縁に腕をかけ、その腕に頬を乗せて、リオンは目を閉じた。ジョカは先にあがり、浴室内はひとりだ。 ジョカを解放してから、一週間が経った。 毎日最低一回、多い時は三回も湯浴みをしている。すっかり、この浴室にも慣れてしまった。 この一週間、ジョカは外へ行くとき、必ずリオンを連れていく。移動手段は魔法で空を飛んで。行き場所は人跡未踏の地ばかりだ...

黄金の王子と闇の悪魔] 《誇りの在り処》

 概要:  目が覚めると、隣のリオンが起きていて、ジョカを見ていることに気づく。 その時に思い出したが、ジョカはリオンの剣を持ってきていた。自分を解放するために部屋を訪れたとき、リオンは帯剣していて、そのままここに連れて来た。即座に服を剥ぎ取り剣も一緒に床に放り出して、性行為にふけったものだから床にそのままだ。 ジョカも、眠っているときはただの人間だ。 寝首を掻かれる可能性もある、というより、普通に考えれば...
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