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あかね雲

2015年11月の更新履歴 [前月]  [次月]

2015/11/25
勇者が魔王に負けまして。] 3-12 魔族の十二の国の意味 2
2015/11/25
勇者が魔王に負けまして。] 3-11 魔族の十二の国の意味 1
2015/11/25
勇者が魔王に負けまして。] 3-10 ぽっきり折れた魔剣 9
2015/11/25
勇者が魔王に負けまして。] 3-9 ぽっきり折れた魔剣 8
2015/11/25
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 治療師ジョカ 3
2015/11/25
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 治療師ジョカ 2
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勇者が魔王に負けまして。] 3-12 魔族の十二の国の意味 2

 概要:  緑の髪の古き民は、少女をじっと見つめ、かぶりを振った。 「……わかりません。私は、知らないのです」  それは、嘘ではなかった。  エルフはこの世で一二を争うほど長寿であり、そのために古い知識の伝承者として知られた存在ではあるが、マーラは、エルフの中では若年の部類にはいり、先人からいまだ充分な知識の伝承を受けていなかった。  それが嘘ではない事は少女にも伝わって、少女はその瞳から、思いつめた光を消す。 ...

勇者が魔王に負けまして。] 3-11 魔族の十二の国の意味 1

 概要:  魔王が帰っていったあと、少女はたったひとりで、マーラの部屋を訪ねた。 「ねえ、マーラ。魔剣は、神器だった。魔族は、神によって領土を定められ、国を守るための神器まで与えられた。……正直、なんてえこひいきされてるんだろうって思うけど、まあそれはいいとして。十二の魔剣は、全て炎神の作ったものなのかしら?」  ぴくり、とマーラは眉を上げた。 「私たち人族は、守護神を持たないわ。私のこの剣は、神器なのに、私の...

勇者が魔王に負けまして。] 3-10 ぽっきり折れた魔剣 9

 概要:  魔王は手の中の小さな鏡を見下ろし、やや思案する様子だったが、やがて言った。 「今晩泊めてくれ」  少女は眉を跳ね上げる。 「……まさか、戻れないとか?」 「それはないが、魔力がな……。無理な移動をしたから、だいぶ減った」 「――ああ、そっか。うん。わかった。狭いし、いいベッドでもないけど、いい?」  少女はあっさり頷く。 「泊めてもらう身で贅沢を言うほど腐っておらん」  少女はてきぱきと魔王を泊める算段をする...

勇者が魔王に負けまして。] 3-9 ぽっきり折れた魔剣 8

 概要: 「……すみません」  扉を開いて入ってきたのは、マーラだった。  魔王との通信に使ったのと同種の、しかし別の鏡を持っている。 「結界内に、突然空間を接続して侵入者があったので、結界担当のエルフから連絡があったんですよ。で、すみませんが、クリス」  マーラが少女に鏡を渡した。通話に必要な魔力は、彼が支払った。  それを受け取ると、鏡の中には顔見知りの森の精霊族がいた。  少女はぺこぺこと頭を下げる。 「あ、...

黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 治療師ジョカ 3

 概要:  ――お前が注目を浴びるのが嫌だ。出来るなら誰にも見せないよう閉じ込めてしまいたい。  そう言われたリオンは困った顔だった。 「なあジョカ。わたしは、もう、逃げられないんだぞ?」 「わかってる」  ジョカは、やるせない表情で肯定した。  リオンは契約した。  契約は絶対だ。訂正はきかない。  たとえその後気が変わったとしても――だからといって反故になるはずがない。契約は粛々と履行される。  リオンがもし、ジョ...

黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 治療師ジョカ 2

 概要:  夕方になったので診療所を閉める。  この時代、全世界的に治安は良くない。この辺りの政治は安定し、治安もいいのだが、それはこの時代の中で、という意味で、よそ者が夜に店を開いていても安全なほどには治安がよくないのだ。  夕暮れ時の薄ぼんやりした明かりのなかを、同じように店じまいした人々が街路を帰っていく。  仕事を終えたあとだ、皆の表情は一様にどこか疲れをにじませているが、同時に仕事の緊張から解放され...
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