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あかね雲

2015年11月の更新履歴 [前月]  [次月]

2015/11/27
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの手紙 2
2015/11/27
勇者が魔王に負けまして。] 3-19 魔王の個別指導 2
2015/11/27
勇者が魔王に負けまして。] 3-18 魔王の個別指導 1
2015/11/27
勇者が魔王に負けまして。] 3-17 魔族側の見方 その二
2015/11/27
勇者が魔王に負けまして。] 3-16 魔王さまの事情
2015/11/27
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの手紙 1
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黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの手紙 2

 概要: 「たから……さがし?」 「ああ」  ジョカは頷く。  完全に予想外の頼みに、リオンは顎に白い指先を当てて考え込む。 「……あなたに頼み事をした魔術師は、なんでそんなことを頼むんだ?」 「とあるところに、とある魔術師がいて」 「ああ」 「それが、恋人に頼まれて一緒にとあるものを作り上げた」 「ほう」 「ところが、その魔術師が恋人とモメて恋人を殺してしまって」 「……」 「後に残された宝を放擲しようとしたんだけれども...

勇者が魔王に負けまして。] 3-19 魔王の個別指導 2

 概要:  寝技は、抑え込まれる側の消耗が激しい。  魔王が一通り基礎の基礎を教えて体を離したときには、少女は立つこともできなかった。  前線の戦士職で小型のドラゴンとタメを張れる体力の持ち主である彼女が、である。  ぜいぜいげほっ……という荒い呼吸音が大気に響いている。  咳き込む音もまざるのは、抑え込まれて肺が圧迫されたためである。体を圧迫され、息ができなければ体力がどれほどあろうが急速になくなっていく。  ...

勇者が魔王に負けまして。] 3-18 魔王の個別指導 1

 概要:  旅を始めて四日目。  旅は順調に続いていた。  その日は旅程と宿の関係で早めに宿をとった。この先、今日中に行ける範囲に町がないため、昼すこし過ぎではあるが、早めに地上に降りることにしたのだ。  エルフ族であるマーラに、できるだけ無理をさせることは避けたいのである。 「……お前、弱いな」  呆れた顔で魔王が言ったのは、恒例になりつつある立ちあいの中で寝技の攻防に入ったときである。  足を絡めて地面に倒し、...

勇者が魔王に負けまして。] 3-17 魔族側の見方 その二

 概要:  一方そのころ、魔王は側近に話していた。 「いいところまで行ったと思うんだが、何が悪かったと思う?」  フィアルは「そんなこと俺に聞くな!」という顔をしたが、生真面目に答えた。 「――お見受けしたところ、勇者さまはやはり、今の生活を変えることに躊躇いがあるように見受けられます。それに……」  そこでやや、言いづらそうに躊躇って、続けた。 「勇者さまは潔癖な御年頃であらせられますので、あまり性急にことを運ば...

勇者が魔王に負けまして。] 3-16 魔王さまの事情

 概要:  その日の夜、少女は、とった宿の一室で休まず、剣を持って外を出た。  宿の裏庭に出て、コリュウが虚空から見守る中、鍛錬を始める。  絨毯の上で座っているだけの移動中はどうしても運動不足になってしまう。そのためもあって昨夜は中々寝つけずに困ったので、体をほぐすためにも運動することにしたのだ。  地面に落ちている石を拾い上げて、剣の腹で弾く。宙に舞った小石を剣の切っ先で突き上げる。頭上高く跳ねあがった石...

黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの手紙 1

 概要: 時期的に同人誌終了後。まったりのんびりいちゃいちゃしているふたりです。 ジョカは物知りである。  ジョカ自身は己の取り柄を誇ることに否定的だが、彼が他人よりずっと多くの知識をその頭脳のなかに溜め込んでいることは、何人たりとも否定しようのない事実だ。  魔術師である彼の知識は広大無辺であり、およそ知らぬことなどないのではないかというほど奥深い。  その知識量については言動の端々から周辺に住む人間にも少...
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