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あかね雲

2016年01月の更新履歴 [前月]  [次月]

2016/01/31
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 憐憫の価値 3
2016/01/30
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 憐憫の価値 2
2016/01/29
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 憐憫の価値 1
2016/01/28
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの弟子 24
2016/01/27
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの弟子 23
2016/01/26
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの弟子 22
2016/01/25
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの弟子 21
2016/01/24
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの弟子 20
2016/01/23
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの弟子 19
2016/01/22
黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの弟子 18
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黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 憐憫の価値 3

 概要: 「金融やるのは官の許可制なのでめっちゃ大変です。でも、やりたいのなら頑張れ?」 ジョカは反対しないようだ。 たぶん誰々に紹介してくれ、と言ったらできる限り協力してくれるだろう。「ありがとう……、考えてみる」 リオンはふと、そこで懸念材料に気が付いた。「なあ、私が金融をやり始めたら、金貸したちは困るよな?」「困るだろうな」「……と、いうことはだ。相手はそんな悪徳業者だ。私を殺しにかかるんじゃないか?」「...

黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 憐憫の価値 2

 概要: 「ああ、いい考えじゃないか?」 リオンの考えを聞いたジョカが言ったのは、そんな言葉だった。 その反応は、リオンには少々意外だった。「いいと思うのか? リスクとリターンが見合ってない馬鹿な商売に見えるんだが……」 ジョカは肩をすくめた。「阿呆みたいな金利をとる金貸しが横行してるからなあ。リオン、お前は算術ができるな?」「あ、ああ」「リンカは、生活上簡単な算術はできる。足し算と引き算だ。でも掛け算と割り...

黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 憐憫の価値 1

 概要:  道々少女はリオンに話しかけた。「おばさんたちがですね、みんな私に言うんです。よかったね、よかったねって。私が女郎屋に売られる寸前だっていうことみんな知ってて、みんなどうしようもないって諦めてました。貧乏所帯ですからそんな大金払えませんし、どうしようもないって。あ。先生からお金を借りたとかそんなこと一言も言ってませんよ? でも先生が帰って来て私が元通り働くようになって……みんなそれで事情を察したんだ...

黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの弟子 24

 概要:  その日リオンは、終わったころを見計らってジョカの診療所を訪ねた。 店じまいの支度をしていた少女が顔を上げる。「リオンさん?」 ジョカが口を添えた。「ああ、リンカ。今日はリオンが送って行く。明日からはお前の父親に迎えに来てもらえ」「え? え? え? なんでそんな……」 少女はジョカとリオンを交互に見て困惑した様子だ。 ジョカはため息とともに言った。「夜道は危ないんだ。特に、俺たちの側はな」「え……?」...

黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの弟子 23

 概要: 「え、って……なんでだ?」「えー。診察で疲れても俺が頑張れるのはリオンが家で出迎えてくれるからなのに。俺が家に帰ったときはリオンはリンカを家に送って行ってる最中なんだろう?」 子どものような正直なワガママに、普段ならばリオンもほだされて嬉しくなるのだが……。 リオンは腕組みをして、冷たい目でジョカを見つめた。「ジョカ。あなたは男か女か?」 話の流れを悟って、ジョカは肩を落とした。「……男です」「リンカは...

黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの弟子 22

 概要: 「そこまではわかった。あなたは、女性が職業を持って夫を好きに捨てられる、そういう社会になった方がいいと思うんだな?」 リオンの言葉はかなりの棘の混ざったものだったが、ジョカはすんなり肯定した。「ああ。俺は、夫の暴力や暴言で痛めつけられる女性をいくらでも見てきたからなあ。逃げられるのなら逃げた方がいいに決まってる。でも、逃げるのに必要なことは、『食べていける事』だ」 リオンは深く頷いた。「わかる。飢...

黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの弟子 21

 概要:  リオンは疲れた体を引きずって家に戻る。 ジョカと顔を合わせ、開口一番、言われた。「おかえり。遅かったな、メシ作ってくれ」 思わず目が座ってしまったリオンの前で、ジョカはにやりとする。「と、言われたんじゃないか?」「……あなたは千里眼か……」 どっと疲れがぶりかえして、リオンは肩を落とした。 かつて千里眼だった魔術師はくすくすと笑う。「いかにもあの父親が言いそうなことだと思ってな」「ああ……大正解だ。な...

黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの弟子 20

 概要:  その日、早朝からリオンはジョカに叩き起こされた。 辺りはいまだぼんやりと暗い。 今まで起きたこともない時刻である。「なんで、こんな時間に……」「リンカはもう起きてるからだ」「もう?」「そうだ。さっさと起きて行ってこい」 その言い方に少しかちんときたが、リオンは渋々起き上がって恋しい温かな寝床と決別する。 布団から出るなり、リオンの全身を朝の冷気が包んだ。「さむ……」「走ればすぐに熱くなるさ」 リオン...

黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの弟子 19

 概要:  リオンは人よりかなりデキのいい頭を持っている、と自負している。 頭の回転も速い。 何を言われても大抵はすぐに即応して答えられるが、今回ばかりはマヌケ面をさらすしかなかった。「……は?」 リオンは元々異性愛者である。 これが必要があって自分好みの女性だというのなら一夜の褥を共にするのも考えないでもないが――どう考えても一考にも値しない。 リオンは元来、女性の好みは保守的で、男が好む典型的な女性像を好む...

黄金の王子と闇の悪魔 番外編短編集] 魔法使いの弟子 18

 概要:  リンカにそうとう言いたい放題言われたリオンだが、別に怒ってはいなかった。 むしろ、リンカへの評価を向上させたくらいだ。 上位者に、言いたいことを言える人間は珍しい。 少なくともあの少女は、ジョカが自分とリオンを天秤にかければ一筋の迷いもなくリオンを選ぶと知っていて、言ったのだ。 反論するのも面倒なのでただ聞き流した。 大多数は聞く価値もない戯言だ。ごく一部には聞くべき部分もあることはわかっていた...
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