・ワールドトリガー146話「玉狛第二14」感想です。
ネタバレ注意!<あらすじ> 玉狛第二の圧勝で幕を下ろしたランク戦第5戦。
出水と時枝が今回の試合を解説する。
<感想>・香取、カワイイ。 ナンダ、この可愛い女の子は……。
玉狛に負けた香取隊の隊長、生意気でタカビーで相手を見下していて、同性としては「好きになれないなー」という女の子だったのですが、
今回の「もぎゃあああ」と暴れるたった一コマで、好感度急上昇っすよ。
作者さまはこういうのほんと上手いなあ。
色んなキャラを出して、中には香取みたいな性格悪いってキャラも出てくるんですが、最終的にどこか憎めなくなります。
もぎゃあってもぎゃあって。
可愛いなあ、この子。
そうだよね、まだ十六だもん。
生意気で、未熟で、努力がきらいで作戦立てるのも嫌いで……うんうん。
いるいる、いたよ。クラスにもいました。勉強しなくてもいい成績とれるから、努力の仕方がわからないまま年をとっちゃうんだよね。
でも、高学年になるとそれじゃ通用しなくなるんだけど、いまさら努力の仕方がわからないからどんどん成績が落ちちゃうんです。
特に、ワールドトリガーの世界は、努力は敵も味方もしている世界。
相手を調べ、作戦を立てた方がたとえ地力が下でも勝つ世界です。
こういう世界だと、最初こそ勝てても(相手がこっちのデータを持っていないから)、相手が研究して対応してくると負けがこんでくるんです。
現実の学業世界よりもそういう点ではシビア。
勉強はテスト問題が解ければいいので、相手が自分の研究をして対応するってことないですから。
それで香取ちゃんはやる気がわかなくて嫌になっちゃってた……と。
でも今回、格下の玉狛第二にボロ負けしたことで悔しさのどん底を味わいます。
「悔しければ強くなれる」。
と励ます華さん、さすが。
でも私的に今回一番いいと思ったのが、
「香取ちゃんがムカつくのは玉狛がうらやましいから。まだ遅くないよ。玉狛みたいに工夫して作戦立てて勝とうよ」と優しくさとす三浦くんでした。
……なんでこのコマで三浦君の顔がフキダシで切れているんだろうと思うくらいには、良いシーンだと思います。
私が香取ちゃんなら、ここで三浦君にコロッといきます。弱っているときに慰められると、効くんですよねー。
作者さま、四コマでいいからこの二人(香取ツンデレ、三浦真面目で誠実)のラブコメいつか書いてくれないでしょうか。
・ユーマ、ハイタッチ ユーマが楽しそうで嬉しい。
なんせ、この作者様はいざとなればユーマを殺しそうな雰囲気があるので……。
現在ユーマの命は時間制限付き。
このままなら遠からず死んでしまいます。
日本の医療技術ではユーマの治療はむりでしょう。
ということは、ネイバーのどこかの国で治療技術を探さないといけないわけで……。
しかし、治療技術が見つからないまま、ユーマがこのままタイムリミットを迎えて消滅、ということだってありえるのです。
……葦原先生ですぜ、ないとは言えません。
最終回あたりに、ユーマが「楽しい時間をありがとう!」といって消滅するという可能性は否定しがたいです。
だからこそ、ユーマが人生を楽しんでいる姿は読者としても嬉しいです。
未来が見える作中キャラが以前言った、「ユーマの人生を楽しいものにしてやりたい」って言葉がフキツだ……フキツすぎる!
まるで人生が残り少ないからこそ今を楽しくというように聞こえてしまうのです。
・玉狛第二が上位陣にふたたび殴り込み! 今回大量得点により、再び上位陣に殴り込みをかけることになりました。
前回ボロ負け、メタ的に、今回は勝つと思うのですが……それもこれも、組み合わせ次第ですよね。
前回はほんとにひどかった。
一位と二位と東隊の四つ巴ってどんなクジ運の神が意地悪したのでしょうか?
しかも、今のB級一位と二位って、実質A級ですよね。
不祥事を起こして懲罰でB級に落とされた、って言ってたんですから。
特に二宮隊は、一旦遠征部隊に選ばれたんですから、A級のなかでも三位以内のトップチームであったはず。
そんなチームと戦って勝たなきゃいけないなんて、今のB級不幸や……。
二宮さんはある程度不可抗力ですが、カゲはなあ。根付さん(キツネ顔の幹部)を殴っちゃダメでしょう。あんな細くてひ弱そうな人に、暴力ふるっちゃだめですってば。しかも有能で代わりのいない上司なんですから。
根付さんも決して善人ではない(記者に三雲をイケニエに出そうとした)ので、何か腹立つことをされたのでしょうが、それでも殴っちゃだめですよあんなひ弱そうな人。だって――殴った拍子に死にそうじゃないですか!
さすがにね、殺人ダメ、ゼッタイ。
カゲさんは以前、トリオン体とはいえ首ちょんぱした実績があるのですが、トリオン体で暮らす人と生身で暮らす人が混ざっている(公式データブック参照)のに、生身かどうかって見た目でわかるのでしょうか? トリオン体だって体温あるし、冷や汗もかくし(データブック参照)。
でも、わからなきゃさすがにいきなり首ちょんぱはしませんよね。
生駒隊とか、名前だけ出てきて顔も形もまだ出てない隊が次のランク戦では出てくる可能性は高いですね。
楽しみです。
・ヒュース加入はどうするか? ぶっちゃけ、迅が動いていますからねえ……。
修は
苦労はしても、苦労が報われることは確定してるんですよね。
だってその可能性がなければ、そもそもヒュースを玉狛第二に入れようと画策すること自体ないんですから。
予知でその未来が見えたからこそ、迅が加入させようとしているわけですから。
で、問題はいかにして上層部に認めさせるか、ですが……。
角は外すの無理でしょう。
だって、脳味噌まで達しているんですよ。
角が外せるものなら、寝ている時ぐらいは外すでしょうし(そうすればうつ伏せ以外で寝れるようになるw)。
エネドラの角が脳まで侵食しているということは、エネドラ以外の角もち人間も、角が元々脳まで達しているということです。
何でかって言うと、人間の脳はやわだからです。脳味噌というのは非常に細菌感染したときのリスクが高いので、結構がっちり人体はガードしています。
もし仮に、普通の角が脳まで達しておらず、エネドラの角だけが成長にともなって頭蓋骨や脳膜、脳を守るガード壁の数々を破って侵入したのだとしたら、そのときの穴から入った細菌汚染でエネドラは死んじゃってます。
よってすべての角が、脳に接触できるようにはなっていたのでしょう。エネドラの角だけが、そこから更に脳を侵食しただけで。
……が。漫画なのでそこまで考えるのはどうかと自分でも思いました。(重箱の隅をほじくりすぎるのはヨクナイ)
ですが、取り外しができるのなら寝る時ぐらいは外しているだろ、とは思うので、やっぱりヒュースの角は外せないのでしょう。
ということは、アフトクラトルの人間であることは一目瞭然。
上層部に玉狛第二への加入を認めてランク戦に参加させるには、どういう手段をとればそんなウルトラCが実現するのかわかりません。
侵略者で、侵略者であることが一目でわかる外見をしていて、しかも最終的な利害は対立する(千佳を生贄にささげることがアフトにとっての最適解であり、ヒュースの主人を救う方法でもある)のですから。
――とここまで書いていて思いましたが、迅の未来視の能力に頼りきりになっているボーダーのことです。
迅が「俺のサイドエフェクトによると、こいつが今度の遠征に参加しない限り、遠征は失敗する」と断言すれば意外と不服そうにしつつも受け入れざるをえないかもしれませんね。
これまで迅が「俺のサイドエフェクトがそういっている」と言って外したことがないという実績は、強いと思います。
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Thema:ワールドトリガー
Janre:アニメ・コミック