林藤陽太郎の謎 ワールドトリガーで一二を争うマスコットキャラ、林藤陽太郎。
玉狛第一に所属するお子様で、めっちゃ可愛い男の子です。
この子、動物と話せる特殊能力もちの五歳児なのですが、謎が山盛り。
ここはその謎を紹介しつつ、管理人なりの考察を語るコーナーです。
これは独断と偏見に満ち満ちた無責任な考察であることを、最初に断らせていただきます。Q1 公式で「玉狛専属S級お子様隊員」とあるけど、黒トリガーもちなの? 公式データブック(p291)にくっきりはっきりと、陽太郎は「玉狛支部専属S級お子様隊員」、という回答が載っているんですよね……。
そして皆さま御周知のとおり、S級隊員=黒トリガーもち。
陽太郎が黒トリガーならなんで大規模侵攻のときに使わなかったのか、という疑問はあるものの、それは本人が五歳児であり、黒トリガーが使い手を選ぶ、ということからして説明は難しくありません。
その黒トリガーの唯一の使い手が陽太郎だとしたら、使用せずにおくのは妥当な考えです。
いくらボーダーが中学生でも戦わせる組織だとは言っても、五歳児を戦わせるのはちょっと……というのが、普通の日本人の思考回路でしょう。黒トリガーはペイルアウトできないから、負けても逃げられませんし。
また、黒トリガーの制御もネックです。
もしも陽太郎の黒トリガーが、天羽のようなパワー型の周囲を更地にするようなものだとしたら?
ワールドトリガーの世界は、味方の攻撃は当たらない、ご都合主義の世界ではありません。
普通にフレンドファイアがあり、味方の攻撃でも当たればダメージを食らう世界です。(黒トリガー争奪戦で、「狙撃が俺に当たっても文句は言わないから撃て」と言っている)
五歳児にパワー型黒トリガーの制御を任せたい、という大人は相当奇特な人間でしょう。
たとえ本人が「俺はできる」と言ったとしても、使わせるのはちょっと、ねえ?
なので、陽太郎が好き嫌いの激しい黒トリガーの唯一の所持者で、でもまだ五歳で制御が怪しいから使用を禁止されているのだとしても、何もおかしくないのです。
よって私は陽太郎は黒トリガーもち、と考えています。
なぜって? そっちのほうが面白いからです。(きっぱり)。
Q2 陽太郎ってひょっとして年をとってない? 陽太郎の年はいくつでしょう? これは公式でアンサーが出ています。
五歳です。
しかし、これは果たして肉体年齢なのか精神年齢なのか、どちらでしょうか?
そう疑念を持ってしまうのは、公式データブックでこうあるからです。
五歳の陽太郎のボーダー加入は、なんと四年以上前……と。
……。
…………。
当時一歳にもなっていない赤ん坊が、どうしてボーダーに入れるんです?
親がボーダーの幹部だったとしても、迅じゃあるまいし、予知予知歩きもといよちよち歩きの赤ん坊を異世界からの侵略者への対抗組織に入れますか、ふつう。
また、以下の写真がその疑問に拍車をかけます。
玉狛支部の過去写真が、かつて作中に出てきました。
これ(クリックすると別窓で写真が見れます)です。
林藤支部長と栞ちゃんが中央に大きく映っている写真です。陽太郎の姿もあります。
背後には不自然に顔を背けている人が二人。
そしてこれが本題ですが――数年前の写真に見えるのに、陽太郎の姿に変化が見られないんですよ!
また、作中で半年が過ぎているのですが、これまた成長した気配がまるきりありません。(もっともこれについては、ただ単に作者さまが陽太郎の作画をコロコロ変えると読者の混乱を招くから、そのままにしておいただけかもしれません)。
また、陽太郎は喋る言葉こそひらがなですが、時折五歳とは思えない言動をかいまみせます。
ほんとに五歳? と思うこともしばしば。
そして、いましたね。
作中の主人公の一人に。
喋る言葉に平仮名もしくはカタカナが多くて、
黒トリガー持ちで、
肉体年齢と精神年齢がかけ離れていて、
年をとらないキャラが。
遊真の黒トリガーは、「他のトリガーを学習する」というものですが、「瀕死の息子の肉体を保存し時を停止させトリオン体で再構築する」という副次機能もついています。
そして、このワールドトリガーの世界の鉄則として、「自分にできることは他人ができてもおかしくない」のです。
トリガーの仕組みを見ても判りますが、汎用のものは誰でも同じように組み合わせることができます。
もちろんアタッカーだった人間が急にシューターのチップを装備しても使いこなせないように、使いこなせるかどうかは別ですが、トリガーチップ自体は誰でも同じように装備可能です。
サイドエフェクトも、作中に同じ種類のサイドエフェクト持ちは出てきていないけれど、「同じ種類のサイドエフェクトを他人が発現させることは普通にある」、と公式で回答されています。
――なら、黒トリガーの副次効果もまた、同じものを作れたとしてもおかしくないでしょう。
特に、「死にかけの子どもを見て死んでほしくないと願う」なんて、親なら誰でも同じことを思うものです。
陽太郎もまた、五歳の時に死にかけて親が黒トリガーと化し、時間を停止させた子どもではないでしょうか?
それならば陽太郎がS級であることも、子どもなのに玉狛支部で生活していることも、子どもなのにボーダー隊員であることも、ボーダー屈指の古株であることも納得がいきます。
実年齢は、5+4=9歳くらいかな。
以上の理由から、管理人は陽太郎を遊真と同じ、成長を止めた黒トリガー使いだと考えています。
なぜって? そっちのほうが面白いからです。
Q3 陽太郎の家族ってだれ? 陽太郎の名前は林藤陽太郎。
そして、玉狛支部の支部長の名前は林藤匠。
姓が同じであること、お子様である陽太郎が仮にも戦闘組織であるボーダーの支部で生活していることなどから、当初は親子ではないかと見られましたが、現在(2016年6月)まで明確な答えは出ておりません。
そして管理人は独断と先入観で根拠なく断言いたします。
――陽太郎は、林藤支部長の養子なのです! と。
上ふたつの推論が事実だと仮定すると、陽太郎の親御さんはすでに黒トリガーになってしまっています。
林藤支部長の子どもということはないわけで、じゃあ養子かなあという安直な結論にいたりました。
親が死に、一人ぼっちになった五歳児が取り残されたのですから、親の知り合い(たぶん)の林藤支部長が引き取ったとしてもおかしくないです。ですよね。
なお、この推理に何の根拠もないことを明言しておきます。
Q4 陽太郎が成長して、戦う日はくるのかな? 私は来る、と思っています。
なぜなら、陽太郎が黒トリガーで時間を停止している状態だとしたら、遊真とそっくりそのまま事情がかぶります。
そして、陽太郎を玉狛の人間が可愛がっているのは一目瞭然。
まあそれは陽太郎が可愛すぎるので当然なのですが(真顔)、そんな玉狛支部の人間が、陽太郎をそのままにしておくはずがないじゃないですか。
陽太郎が陥っている事態を解決しようと、自ら動くに決まっています。
栞も、林藤支部長も、小南も、レイジも、烏丸も、――迅も。
……そう考えると、初対面に等しい迅が、恩師の形見を手放してまで遊真を助けようとした理由もわかってきます。
遊真の事情は陽太郎とほぼ同じ。
遊真を助ける手立てが見つかれば、それは陽太郎にも応用できます。
迅は、「遊真を助けることで陽太郎を助ける未来が開ける」ことをサイドエフェクトで見たのではないでしょうか。
だからこそ、あそこまでしてくれたのではないでしょうか。
――以上、独断と偏見と余談と先入観と思いこみに満ちた考察でした。
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Thema:ワールドトリガー
Janre:アニメ・コミック