あかね雲

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【考察】遠征、その道のり~ヒュース加入の意味


 現在、主人公たちの目的である「遠征で大切な人を取り戻す」。
 これが主人公たちだけの目的でないことは、カゲや香取の言葉からも明らかです。
 ボーダーにおいて、「よくある」とすら評される理由なのです。それだけ、修と同じように「大切な人をさらわれたから取り戻したい」という人は多いのでしょう。
 そこへの道のりを自分なりに考察してみました。


■どっちの国の攫われた人を取り戻すの?
 現在、住人を攫っていった国は二か国(他にもあるでしょうが、明記されているのは)。
 アフトクラトルと、第一次大侵攻の首謀者国です。

 この二か国が、現在ボーダーが次の遠征で行こうとしている国でしょう。
 そして、鳩原さんがいるであろう国も、後者の国である可能性が高いです。
 第二次侵攻前、鳩原さんが「大切なひとを取り戻すため」ネイバー世界に行ったのなら、当然それは後者の国であるからです。


 ◆行き先がアフトクラトルの場合
 アフトクラトルに遠征に行って、取り戻せるでしょうか。

 現実的な戦力差を考えたら、正面きって戦うのは自殺行為。
 こっちは遠征のため、補給もない、ごはん食べなきゃトリオン体だって死んじゃうのでごはんも用意しなきゃいけない。となると、ごはん積む分の容量を遠征艇内部に確保しないといけない。その分人員は削減しないといけない。更にその人員だって遠征艇で運ばなければいけない事情から極めて少数に絞らなければならず、根拠地での戦いとはちがって「数の力」で攻めることなんてこともできない。その上に防衛のためにある一定戦力は残しておかないといけない。

 こう考えると、ホンットーに、遠征で敵と戦うのって根拠地側が圧倒的に有利ですね。
 補給も考える必要なく、「数の力」が使えるんですから。
 アフトクラトルを撃退できたのは、一重にこっちが根拠地側だったおかげでしょう。

 ですが、ボーダーがアフトクラトルへ遠征すれば、立場はまるっと逆転します。
 根拠地の圧倒的有利はあっち、不利はこっち。
 その状態で、13本の黒トリガーと戦うのです。
 ――計算するまでもなく、無理ですね。はい、無理です。

 たった11人(前回遠征時の人数)で、どうやって13本の黒トリガーと敵の本拠地で戦えるんですか……。
 戦術や作戦でどうこうできるレベルを遥かに超えてます。

 なので、アフトクラトルに対してできる戦法は「こっそり取り戻す」になるでしょう。
 「交渉」はまず無理。
 こっちには、千佳のほかに交渉材料にできるものがないからです。

 そして戦力においてあっちのほうがはるか上、千佳しか交渉材料がない、という状況では、相手にどこまでもつけあがられ、足元を見られるだけです。
 この辺は、4巻を見るとわかりますね。
 迅が黒トリガー争奪戦で完全勝利した後、迅が上層部にやってきたとき、唐沢さんが冷静に「戦力で向こうが上に立った。今が交渉のチャンス」と極めてシビアな意見を述べています。

 これ、鋭い見識だと思います。
 戦力的に優位に立ったからこそ、交渉という機会が生まれるのです。
 強い方が、「俺が譲歩するよ、だから空閑を入れて」と言ったからこそ、交渉がまとまりました。

 今回はその逆。
 完全に戦力的に劣位にある方が、「捕虜返してー」とやるのです。
 まともに相手にされるはずがありません。

 「千佳を差し出せば、32人を返してやるぞ」という話が浮上する可能性は無くもないどころかかなり大きいですが、とりあえずは突っぱねてくれると信じましょう……たぶん。
 だって、思い切り嵩にかかってきますよ。千佳だけで済むはずがない。ボーダーの人員をその他に数十人だせとか、指導者を出せ、とか、黒トリガーよこせ、とか……。
 要求は際限なくエスカレートするばかりでしょう。
 負けている方が交渉するって、そういう事です。

 となれば、アフトクラトルでとれる手段はただひとつです。
 隠密で潜入し、取り戻す。
 それを為すには、アフトクラトルにおいて、「内部の協力者」が必要不可欠です。

 あー……なるほど。
 ヒュースの存在っていうのは、このためですね。納得。

 敵情を知り、敵のどこに捕虜がいるのか、それを知らなければ隠密に救助なんて不可能です。
 内部に手引きしてくれる人間をつくり、情報をもらわなければ動けません。
 ストーリー全体を俯瞰した時、絶対的に必要な存在として、ヒュースという駒が不可欠だったのですね。

 また、時期的にも今が千載一遇の好機。
 アフトクラトルが神問題で内部分裂している現状、つけいるスキがあります。
 ハイレインの「家」と対立する家とか、あるいはヒュースの主君家とかが手助けしてくれる、という展開がありそうです。


 ◆行き先が第一次大侵攻の敵国の場合
 まだ、名前さえ不明ですからねえ……。
 いずれ必ず出てくるとは思いますが、できれば小国がいい、と思います。
 遠征艇の人員だけでぶっ潰せるくらいの国ならベスト。
 人の国で滅茶苦茶やって、多くの人民を殺しまわったのです。報いを受けるのは当然というものでしょう。

 同じことやったアフトクラトルは、アレはもうどうにもなりません。強すぎて報復なんてとてもとても。
 「救出」が第一目標で、報復は二の次三の次にせざるをえません。そしてその救出でさえ、成功するかどうか、ぎりぎりのラインです。
 迅の予知があったとしてもです。

 力の強弱は、無慈悲です。仕返しもできずに泣き寝入りするしかないってつらいですが、あっちの方が圧倒的に強いんですもん。道義的にどんなにこちらのほうが正しくても、弱ければ我慢するしかない。それが現実です。

 ですが、こっちの国はまだ情報が出てきていない以上、小国である可能性もあります。
 その当時はまだトリガー技術がほとんど地球になかったころですから(ボーダー母体をのぞく)、小国であっても地球の日本の一地方都市を蹂躙するくらい、かんたんだったでしょう。

 小国だといいなあと思います。
 なんていうか……「感情的に」、許すことなんてできないって思うんですよ。
 三輪のお姉さんも殺されましたし、華さんの両親も殺されました。
 ボーダーの隊員で身内が死んでいる人は珍しくないです。

 彼らは、カタキがそのまま無罪放免というのは許せるでしょうか? 許せないでしょう。
 三輪はなんだかんだ言ってユーマへの態度が軟化してますが、それとこれは事情が違います。
 ユーマはネイバーであっても「カタキの国の人間」ではないのですから、感情的な落としどころがあります。

 ましてや、ボーダー隊員はまだ中高校生が多いのです。
 そんな年の若者が親兄弟身内を殺されて、復讐のために唯一の対抗組織に所属して、何年も探した結果ついに相手の国を見つけて、報復できる立場になった時……我慢できるかっていわれれば、難しいでしょう。

 人間って、復讐のために何年も努力を重ねてきてやっと復讐できるって場面になった時、思いとどまることができるほど強くないです。

 彼らのためにも、「攫われた人間を取り戻した上でキッチリ落とし前をつけてもらう」道がベスト。
 ただ、少年誌ですからねえ……露骨な復讐シーンは描写されないでしょうが、なあなあではキャラの心情的に納得できないでしょう。どういう解決を用意するのか……葦原先生には頑張ってほしいです。


■どうやって連れ戻すの?
 ラービットの研究は、現在ボーダーで最優先で進められていることでしょう。
 なんせ、ボーダーが所持している遠征艇は、「狭い」。
 何人救えるか判りませんが、要救助者すべてを載せるスペースなんてとてもとても。
 人員をぎゅう詰めにして、11人。その人員からも「狭いー」と文句が来ているありさまです。

 そんなときに、「人をキューブ状にすることができる」「しかもそのキューブは頑丈で、多少手荒い扱いを受けても大丈夫、正しい解き方をすれば元通りにすることができる」技術を知ったのです。
 まさに、これこそボーダーが求めてやまなかった技術でしょう。

 逆に言えば、この技術が発見されたからこそ、「攫われた人を取り戻す」という計画が始動したのではないでしょうか。

 考えてみれば、ボーダーがこれまで「奪還作戦」を考えなかったはずがありません。
 ですが、現実問題として、どうやって人を遠征艇に乗せるかという切実かつ物理的な問題がありました。
 その問題を一気に解決する方法が見つかったのです。

 狭い遠征艇に何十人……場合によっては何百人もの人を乗せる答えはこれしかありません。キューブです。諏訪さんです。
 攫われた人にはキューブになっていただき、船に積むしかないでしょう。
 中にはキューブになりたくないという人もいるでしょうが、まあ、背に腹はかえられませんから、諦めていただきましょう。


■ヒュースを加入させるのって、遠征を成功させる絶対条件じゃ……。
 色々考えてみましたが、こうしてみると「ヒュースが味方にいないと、アフトクラトルから捕虜を奪還するのは不可能」レベルじゃないですか?
 そりゃあ迅もいろいろ手を尽くして味方につけようとするはずです。

 アフトクラトルと正面きって喧嘩になれば、絶対に勝てません。
 ボーダーは内部協力者を作って搦め手でいくしかないんです。
 ボーダー上層部がそれを理解して、ヒュース加入を認めてくれるか……それが今後の未来を動かす鍵となるのではないでしょうか?




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