あかね雲

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□ ワールドトリガー □

【考察】迅と玉狛支部と本部の関係

 読み返すたび新たな発見がある漫画、ワールドトリガー。
 その魅力のひとつが、ボーダー内部の人間関係及び組織図です。
 本部、玉狛支部、そして迅。
 気になるこの関係について、考察してみました。

 作中最優秀のサイドエフェクトといっても過言ではない迅の未来視。
 迅を中心にワールドトリガーを読み返すと……アレレ、これって……と深読みして「ひょっとしてこれは……?」となるところが出てきてしまって、参ります。

 なお、この考察には何の責任もない管理人の想像だということをここに明記しておきます。だから間違っててもごめんね、許してね、責めないでね。
 では、考察のはじまりはじまり~。
 

 クエスチョン1
【迅の未来視って、どれだけの人が知ってる?】

 作中の描写を見る限り、相当な数の人が知っているみたいです。

 確定しているのは、ガロプラやアフト対策作戦会議に参加している面々+主役三人+黒トリガー争奪戦の参加メンバー+緑川、あと那須隊の熊谷。
 何でかって言うと、作戦会議中に「お前の予知が頼りだ」と言っているから。
 同様に、黒トリガー争奪戦でも、「お前の予知を覆したくなった」と太刀川が言いそれに驚く様子もないこと、「迅には予知があるから狙撃をかわされても仕方がない」と狙撃班も言っているためです。

 緑川も「俺のサイドエフェクトがそういっているのだ」と迅のマネして言っていたことから確定。
 那須隊の熊谷も、ランク戦の最中に迅の言葉を思い出して「そういうことか」と述懐していたことから確定されます。

 この中でキーなのはもちろん熊谷です。

 作戦会議に出てくるような面々は、知られていてもしょうがありません。
 付き合いも長いし、これまでも襲撃を予知とかしていたんでしょうしね。
 黒トリ争奪戦のメンバーも同様。
 緑川もA級ですから、まあそういう意味で知っていてもおかしくないと言えるでしょう。

 しかし、熊谷にはそういったつながりが一切見えません。
 これまでに出てきたかぎりにおいて、彼女は単なるB級一般隊員としか見えないのです。

 その彼女ですら、迅のサイドエフェクトについて知っていた。ということは、です。
 迅のサイドエフェクトは相当広範囲で知られていると見ていいのではないでしょうか。
 ……大丈夫かなあ、これ……。


 クエスチョン2
【なんで、イレギュラーゲート事件の時、上層部は迅の力を最初から借りなかったんだろうね?】

 迅の予知は、「覆しようのない未来を見るだけ」なんて使えないものではありません。

 「とある人物と関わった場合に事件が解決する未来」が見えたとき、その人物と積極的に関わり、予知通りに自分の望んだ未来を引き寄せる事さえ出来るのです。
 市街地に突然ゲートが湧き出るという難題をかかえ、エンジニアが駆け回っても中々原因が究明できない……あの状況は一歩間違えていれば、今ごろマジでボーダー存亡の危機だったといえるでしょう。

 三門市が人の住む生きた都市であるかないかは、ボーダーの存続にかかわります。
 どうも、ボーダーって「こっそり三門市の人間からトリオンを微量ずつ貰ってそれを施設の維持に当てている」んじゃないかと思われるんですよね。
 理由? ……ワールドトリガースマッシュボーダーズというゲームがありましてね、そのなかに匂わせる描写があるんですよ……。あくまでゲームの中だけの設定かもしれませんが、考えてみればすごくあり得る話です。

 奪われている本人は被害自覚ないですし、
 トリオンを奪われることによって自然とトリオン器官が鍛えられていきますし(人材の供給源)、
 そうして貯めたトリオンで町の防衛にあたっているボーダーにとっても三方丸くおさまる良いお話です。

 よって、三門市が人間が住み経済活動を続ける「生きた都市」であることは、ボーダー存続の必須要件といえるでしょう。
 人の住まない荒野となった場所で続けられる組織ではないんですよ。そもそも隊員ほとんど未成年なので、親が引っ越しすれば子どもも一緒ですし。

 しかし、イレギュラーゲート事件を放置していれば、早晩住民は逃げ出します。
 タヌキさんや根付さんが言うまでもなく、一刻も早く解決しなければならない問題だったはずなのです。

 ですが、上層部の人たちは実際の死傷者(被害)が出るまでこの件を迅に任せることなく、何とか解決しようとあがきます。
 結局、人的被害(街ぶっこわれ、死者多数)が出たあとで迅に泣きつくのですが……そもそも思いませんか?
 何で最初に迅に頼まなかったんだ、と。
 私はめっちゃ思いました。
 これだけ広範囲に迅のサイドエフェクトが知れ渡っているんですから、部下からも提言があるでしょうし幹部たちだって思いつく解決法なはずです。死者が18人!も出る前に。

 というもろもろ考えあわせ、管理人が考え付く可能性はひとつでした。
 ――上層部は、迅の力を借りたくなかったんです。


 クエスチョン3
【玉狛支部と、本部との力関係は超微妙?】

 そもそもしょっぱなから内ゲバが出てきたことからも察せられますが、城戸司令率いる本部と玉狛支部って、力関係超微妙ですよねえ……。

 玉狛支部の遊真のサイドエフェクトを借りる→取引で捕虜の身柄を一任する。
 玉狛支部の千佳の身柄を遠征に借りる→取引で了承させる。

 と、玉狛支部の人間だって一応組織の上では城戸の部下なんですが、この気の使い様。
 となれば当然、
 玉狛支部の迅の力を借りる→何かの取引、であったとしてもおかしくありません。

 ガロプラ戦やアフト戦を見る限り、対外戦闘のときに玉狛戦力を使うにあたって特に遠慮や取引があるようには見えませんが、それはむしろ当然と見るべきでしょう。
 これで対外戦闘のときに「オマエが条件呑まない限り力貸さないぞ、取引だー!」とか言い出すようなら、林藤支部長のアタマはどうかしてます。カンカン叩いて「大丈夫か?」とたずねるレベル。 外敵が迫っているときに内部分裂で内紛してたら勝てるものも勝てませんて。
 ……まあ、歴史を見渡せば外敵の脅威よりも内紛を優先させる人間は決して少なくないってことがわかりますが……。

 よって外敵が迫っているときは無条件で協力、でも玉狛支部は本部とほぼ同等の力があるから唯々諾々と平時に隊員の能力を無償で貸したりしないよ、というのが玉狛支部のスタンスでしょう。
 ……どんだけ発言力強いねん……。

 で――そういう力関係だと、ですね。
 城戸さんたちが迅の力を貸りるのに逡巡してしまう気持ちっていうのも、わかりますよね。

 実際は、林藤支部長も事態の大きさをわかっていたみたいで、イレギュラーゲート事件時に迅を貸し出すのに何か条件を付けている様子は見えませんが(裏で何か取引をしてるっていうのはあるかも)、警戒するのも無理はないんです。
 いわば、「貸し一つ」という心理状況になるのが嫌だったのではないでしょうか。

 だから渋って、でもにっちもさっちもいかなくなって頼って、それで頼ったらたったの数時間で事件解決ですからねえ……。
 作者さまも言っていましたが、迅って「高コスト高リターン」の見本ですわ。

 たぶん、迅に頼ってあっさり解決したときの幹部たちの心境は
 「…………。(事件解決してほっとしたし嬉しいんだけど、なんかフクザツ)」
 だったのではないでしょうか。

 掛け値なしに助かったんだけど、自分たちがあれだけ奔走しても解決の手がかりすらつかめなかったものを他人、それも力量は認めているけどいけすかない他人にあっさり解決されると、素直に喜ぶことに一抹の抵抗がありますよねー。


 そこで気になるのがクエスチョン4!
【なんで玉狛支部はそんなに力があるの?】

 これね、結構な数の読者が思っていると思います。
 ボーダーという組織の一支部なのに、玉狛って我が道を行きすぎじゃね? と。

 1 黒トリ強奪しろっていう本部の命令を真っ向拒否してるし
 2 ネイバーを庇ってそのネイバーを入隊させてるし
 3 ネイバーの捕虜を受け入れて好き勝手やらせてるし
 4 あまつさえそのネイバー捕虜は一旦脱走してるし(戻ってきたけどね!)
 5 更にトドメにネイバー捕虜を自分ちのチームに入れる許可ちょーだい、なんてやらかしてるし!

 書きだしてみて、作中で描写されているだけでも凄まじいばかりの傍若無人っぷり。

 どうしてこんなに立場が強いのか……。
 作中で出てきたかぎりでは

1、ボーダー最強部隊を所有
2、玉狛独自の技術、つまり何らかの技術的優越を確保している(玉狛エンジニアはネイバーだし)
3、ボーダーを作った初期メンバーが玉狛支部長で強い発言権がある(たぶん城戸さんとの信頼関係もある)
4、迅がいる

 この4つが理由として挙げられると思います。

 特に大きいのは迅の存在かな~。
 ぶっちゃけ、1番は大して大きな理由じゃないと思うんですよ。
 確かに玉狛はボーダー最強部隊でしょう。忍田本部長も認めているし、作者が公式に「A級一位の太刀川隊より強い」と断言しているほどです。

 ですが、ワールドトリガーは常に「数こそ力」を体現している漫画です。

 玉狛第一部隊VS太刀川隊+風間隊+冬島隊+三輪隊、なんてバトルがあったら、勝てるとは思えません。
 一部隊だけの比較なら玉狛は最強。でも、1対2なら負けるでしょうし、1対4ならもう確実に負けます。
 一つの部隊で10の戦力があっても、9+8の二部隊がかりには負ける、というのがワールドトリガーの世界観だからです。

 2の技術的優越については、作中で参考になる描写がないのでわかりません。ので保留します。

 3の初期メンバーゆえの信頼関係と発言力、というのは大きいと思います。
 ボーダーは今でこそ誰もが知る正義のヒーローとなりましたが、そうでなくネイバーの存在がいまだ知られていなかった昔、未知の敵と戦うための組織を城戸司令と共に作り上げ、苦節をともにした仲間との間には格別の信頼関係があるでしょう。
 作中描写を見る限り玉狛支部にいる「長年の仲間」は林藤支部長だけではありません。迅や小南(1巻のボーダー登場シーンの中央の小さな少女は小南?)などのメンバーも城戸司令とは長い付き合いのようです。

 ですが、それに並んで大きいのは、4番目、迅の存在ではないでしょうか。

 超有能な迅さん。
 どんだけ有能かって言うと、「本部のエンジニアが総出でかかっても原因がわからなかった存亡の危機を一日で解決」「本来ならノーヒントで突然奇襲されるのに、迅がいることで異世界からの攻撃にあらかじめ備えておくことができる」という縦横無尽ぶりです。

 そして迅の存在はオンリーワンにして、代替のきかないものです。
 戦力ならば駒を多く集めることで優位を取り戻せますが、迅の存在はねえ……。

 迅がなかったら事前に敵の襲来を察知することもできず、敵の襲撃はすべて不意打ちになり、相当悲惨なことになるでしょう。
 そんな迅が所属しているのは玉狛支部。
 玉狛支部の発言力の大きさのかなりのところを、迅の存在が占めているのではないでしょうか。

 イレギュラーゲート事件でなかなか頼もうとしなかったことからしても、玉狛支部に対して高圧的に「ユーマor千佳を出せ」と上から一方的に言われなかったことからも、玉狛支部の立場は相当強いです。

 玉狛支部設立当時、
 「これからは俺たちは本部とは袂を分かって独自の道を歩むぜ!」
 「いいわ、でも迅は貸して? ね、おねがいよ」
 「くくくくくっ。あいつは俺の隊員だ。分かってるだろうな、迅の力を借りるってことは、俺たちに借りを作るってことなんだぜい!」
 「し、仕方がないわね……いいわ、玉狛支部の発言力はキチンと確保してあげるから、折々に迅を貸してね」

 なーんてやりとりがあったんじゃないかな、なんて管理人は想像(妄想でも可)をたくましくしているのでした。

 そして、思想的には中立派に近い(BBF参照)迅は、そういう力関係の綱引きを予見して、ボーダー内のバランスをとるために玉狛支部にいるのかな……と思っています。





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