fc2ブログ
 

あかね雲

□ ワールドトリガー □

【ワートリ感想】152話「玉狛第二17」~ランク戦R6開始回

ネタバレ注意!

<あらすじ>
 ランク戦R6開始!
 開始早々オサムをさがす王子隊、生駒隊メンバー。
 オサムは上手く王子隊と生駒隊を鉢合わせさせ……!?

<感想>
 小細工を駆使するときこそ、修が最も輝くとき!

 修は、やっぱり正統派の見せ場である記者会見(10巻)より、今回のようにこそこそ小細工しているときの方がずっと輝いている気がします。
 記者会見で大見得きって「取り戻します」って言いきっている大ゴマより、今回のようにチマチマやっているときの方がずっと魅力的に見えました。私には。

 見つかっちゃって、どーするんだろーと思っていたんですが、今回の修は一味違う!
 上手いこと鉢合わせさせましたね。

 姿の見えない修をエサに、ユーマ千佳で釣る駆け引きにはワクワクしました。
 しかしそこは敵もさるもの。
 王子が狙撃に絶好のビル見つけて止まってたところはさすがの上位チーム。

 で、王子は「釣りにちがいない」とは言ってないんですよね。
 あくまで「念のため」向かえ、って言っている……修の姑息さもとい戦術レベルを甘く見てますね!
 これからして、「玉狛がこんな高度な釣りをするとは思わないけど一応警戒しておこう」レベルだったのでしょう。
 それが大当たりだったんですが。

 何気に「こっちが当たり」と連絡をもらったときの王子隊のふたりの表情がじわじわ来ます。
 王子は微かな微笑み、蔵内はかなり驚いている様子。
 警戒はしても、内心は「さすがにそこまで考えてないだろう」って思ってたんじゃないでしょうか。

 そう考えると東さんは凄かったんだなあ……。
 ランク戦で数戦しかデータがないけど、データがあるぶんの立ち回りは中々の修の戦術レベルを最大に見積もり、侮ることなく真っ先に排除したんですから。

 今の修は東さんならずとも大抵の隊が真っ先に排除したいと思う存在に成長しました。
 「こいつが一番うざくて、一番ざこ」というカトリーヌの言葉が思い返されます。
 まさしくその通り。
 ただ、今の修はそれすら逆手にとって、自分を爆釣りのエサにしますからねえ。
 カトリーヌだったら今回の釣りにまんまと乗って、千佳に釣られてレッドバレットのエジキとなり、ユーマに首狩りされてることでしょう。アーメン。

 さて、最後修にまんまと鉢合わせさせられた生駒隊と王子隊のアタッカーですが、思惑通りに食い合いをしてくれるでしょうか?

 生駒隊も王子隊も修が近くにひそんでいるってことはお互いに了解しているでしょう。
 ってことは、逆に修に「釣り」をしかけてこないかなーと、それが心配です。

 生駒隊にとっても王子隊にとっても修はボーナスポイントにして、ほっとくとひたすらうざい存在。
 この状況、R3で熊谷vsユーマvs村上になったあの川岸の戦いにそっくりです。

 どこにいるかわからない狙撃手の居場所を暴くため、ユーマは隙を作って見事釣りだしました。
 同じように、生駒隊と王子隊のアタッカーは一応は利害が一致するのです。
 「修の横やりを警戒」
 「修の居場所を割り出す」
 と、利害が一致するうえに、お互い何度も戦っていて気心は知れている。

 暗黙の了解で連携し、お互い戦っているフリをして隙を作って修に漁夫の利を狙わせ、居場所を暴いて修を仕留める、というのが最善策ではないでしょうか。

 修はなあ……R4でそれをやろうとして結局一発退場になった苦い経験があるので、漁夫の利を狙わずにスタコラ素早く逃げてくれるといいんですが……。

 そして、機動型スナイパーの隠岐は今回居場所がばれてますね。
 隠岐さえいなければ千佳のレッドバレットはまさに猛威をふるえます。
 早いところ取り除きたい……のですが、

 王子隊は全員ひたすら修狙いのため放置。
 ユーマは修のフォローのため、現在修のところに移動中……。
 と、どう考えても間に合いません。
 王子隊か玉狛が体勢を整える前にまた雲隠れされるでしょう。

 こうして考えると機動型スナイパーって逃げ足早くてしかも狙撃地点を素早く確保できてかなり厄介ですね。
 そういや、遠距離攻撃系キャラにジャンプ力強化のアビリティつけるのってFFTではまさに安定鉄板の組み合わせでした。
 なんでワートリでは珍しいのかなあ? すごく効果的で便利だと思うんですが……。

 そして一方の王子隊は、機動力がウリとのこと。
 たしかに今回巣を見つけたカシオの移動経路を見てみると、ほぼマップの左端から右端まで移動しているんですよ。
 更に途中、隠岐をチェックするために寄り道しているというのに。
 とこうして初期位置から移動速度を割り出すと、半端なく早いです。さすが機動力部隊。

 何気に王子の先週の「強くなって帰ってきたルーキーに、もう一度上位の厳しさを味わってもらおう」っていう台詞、かーなーり好きです。
 上位組に位置しつづけている凄みと、これまでにも何度も上位陣に入って来ては壁に当たって跳ね返された新人がいるんだろうなあということを感じさせます。
 鈴鳴第一とか鈴鳴第一とか諏訪隊とか。

 メタ的に今回は勝つか、惜敗だと思うんですが(点差ひらくと、ヒュース合流前に一位と二位に引き離されてしまう)、勝てるかなあ、これ……。


・この試合の裏で、鈴鳴第一vs東隊vs二宮隊vs影浦隊というどっかのフルボッコを思わせる試合があるのですが
 どこぞの玉狛を思わせる組み合わせですね。
 何でしょう、上位陣に殴り込みをかけてきたルーキーは念入りに可愛がってやらなきゃならんとかいう極秘ルールでもあるんでしょうか。

 でもMAP選択権や、村上っていう絶対的エースがいるので少しは……と思うんですが、そういえばサシでやって村上以上の影浦がいるんだった。
 そして影浦のことだから、嬉々として村上に襲い掛かりそう……。
 さらにいえば、影浦の能力ってたぶん、精度を高めて使いこなせば、個人識別にも使えますよね。

  「仲のいい友達(村上)」と、「仲のよくない単なる知りあい(犬飼とか?)」なら、向けられる感情も自然と異なるでしょう。識別できてもおかしくないかな、と。自分に向けられている感情を精査することで、既知の相手ならある程度の個人識別ができるんじゃないかって思うんですよ。

 そして、狙撃を察知できる=感情を感じられる範囲は相当広い、のですから、もし個人識別できるとしたら、ランク戦において相当有利。
 そうでなくても、ユズルに村上がタグ付けされた時点で、カゲは村上に嬉々として襲い掛かる姿しか想像できません。

 そして村上がカゲに潰された場合……どうしよう、鈴鳴が生き残る方法がまるで思い浮かびません。
 隠れてもゾエの広範囲メテオラもしくは二宮のハウンドであぶり出されるでしょうし。
 鈴鳴第一の健闘を祈ります。

 今週は探り合いと腹の読みあいが面白くて満足~な回でした。
 来週がとても楽しみです。





次の記事へ行く

ワールドトリガーの部屋に戻る


関連記事
スポンサーサイト




*    *    *

Information

Comment

コメントの投稿








 ブログ管理者以外には秘密にする