ワールドトリガー16巻感想です。
【表紙】 ほんわかしてハートフル。
初の、ではないけど二度目のコンピ表紙。(最初は10巻。修とユーマ)
すごくいいです。 すてきです。
ヒュースがこう前かがみになって、陽太郎を優しい瞳で見ている姿とか、包み込んで守ろうとしている姿とか、とても素敵に感じられる表紙イラストですね。
【カバー裏】 今回は柿崎隊の面々+唯我。
唯我の紹介文が、その、途中からブラックホールに入っているんですが……。
これ最初に読んだ時は本気で何かのミスかと思いました。
ところで皆様、ワールドトリガーの本ってどうやってしまってます?
私は好きな本はもれなく透明なフィルムをかけて読む人なんですが、ワールドトリガーの場合それをやるとカバー裏が見えなくなってしまう……でも本は綺麗に読みたい……というわけで、
本のカバーを外して別所に保管し、カバーなしの本にフィルムをかけて読んでいます。
これならいつでもすぐにカバー裏が読める、のですが、今回表紙が素敵なのに見えなくなるのでもったいないな~。
【内容】 こんなまっさらな気持ちで読めたのはこの頃だけ!
昔、おとぎ話をまだ知らない幼い子供におとぎ話を途中まで読ませて続きの展開を予想してもらう、って番組があったんですよ。
これはまっさらで何も知らない状態の子どもにしかできないことですよね。大人になり、おとぎ話の内容を知ってしまってからだと、どうしても「本筋」に引きずられてしまいますから。
同様に、私がワールドトリガーをジャンプで読んで気になり、コミックスを借りて来て一気読みするまで、このコミックスの後半のランク戦の辺りですが、それが唯一私がワールドトリガーという漫画を先入観なしにジャンプの連載のみを純粋に読んでいた頃になります。
そしてどう思ったか?
あはははは。
――なんだこの悪役チビ&大砲は。柿崎先輩がんばって!
と、終始柿崎押しで見ておりました。
いやあこの辺だけ読んでいる人間からすると、主人公の玉狛第二が悪役としか見えなくってさあ……。
私がジャンプでワートリ読むようになった時期が、ちょうど柿崎先輩の主人公回だったっていうのも大きいです。
おかげで柿崎先輩に感情移入しまくり、柿崎視点でランク戦を見ていたので「おのれ玉狛!」ってなものでした。
コミックス借りて来て予習復習したあとは普通に玉狛視点になってしまったので、今から思えばあれは最初しか味わえないその時期限定の特権だったな、と。
そして、こうしてコミックスで読み返すと、やっぱり柿崎先輩いいわ~。
でも、「弱キャラアピールに余念がない」とか、「思ったほどかっこよくない」とか、コミックス裏紹介ひでえ。
こうして「柿崎先輩は弱いよ」念押しが続くと、柿崎先輩が那須先輩みたいに敵が襲来した時の対応を任されるって場面も少ないだろうから、今後は出番少なそう……。てかほぼ無さそう……。
享年92っていうのはそのフォローなんでしょうか。
つまり、カレは弱いし出番もないけど戦死もせず幸せに人生を全うしたから許してね、っていう……。
も、もうちょっと出番が来るとありがたいんですが……柿崎先輩が一番感情移入できるんですが……。
嵐山と同期入隊で、結構な古株で、デキる同期がどんどん出世していくなかでB級中位と下位をうろうろするかたちで取り残されてそれにもがいているって凡人は、私にとってもう共感不可避の人材なのです。
そんな柿崎先輩の人柄を反映して、全体的に柿崎隊の雰囲気はすごくいいですよね。
香取隊はその逆でもう最悪。
これが職場なら、高い給料もらっても香取隊には行きたくないですね。安くていいから柿崎隊に行きたいです。
ろっくんがブチ切れるのも無理ないし、ブチ切れた後のカトリーヌの対応も最悪です。
ろっくんの魂を込めた叫びに「何熱くなってんの、ださ」って……おいおい。
私だったらその瞬間に堪忍袋の緒が切れること間違いなし。
あんたさあ、それ、クール系気取ってんの? それ格好いいとでもかんちがいしてね? 逆だから。あんたすんげーみっともないから。自分はやらなくてもできる人間なんだ、って恥ずかしい勘違い女だってこと自覚しろよ――とまあ現実だったらとてもこんなに舌が回らないでしょうが。
これ、次の巻のもぎゃあがなければ私の中のカトリーヌの評価は地に落ちていたことでしょう。アーメン。
そして、ヒュース。
いや、全体的に偉そうな態度だとは思っていたけど、ここまでとは。
うわー、レギーが初対面から悪印象マックスだったのこりゃ無理ないわー、私でもなんだその態度はって思うわー。
ただでさえアフトクラトルってだけでマイナスなのに、この態度。
初対面の人間に「母国に帰りたい、つれてって」て頼むときに命令口調なんてどんだけ巨大な態度してんですか。
「母国までの帰還に手を貸してもらう、遠征艇まで案内しろ(原文ママ!)」ってあなた何様?
ワンピースで座礁した人間が魚人族に向かって偉そうに「俺を助けろ!」と言っているシーンを思い出しましたわー。
でもって魚人族はその態度にカチン。「ここで殺しちまえ、殺したって難破して死んだ、それで済む」という意見が噴出。
そりゃそうです、人間頼むときには相応の態度があります。
いくら相手が属国でもさ、ヒュース、あなたは現在敵につかまっている捕虜で、ガロプラがあんたを殺しても、「敵によってすでに殺されてました」って報告されればそこまでの身なんだぜ?
それくらいわきまえて物事頼めよ……。
菊地原がアホの子呼ばわりされてましたが、ヒュースのほうがよっぽどです。
ヒュースは小南にガンガン頭をぐりぐりされて、そのアホな頭をしっかり矯正してもらった方がいいとおもいました。まる。
【コミックスおまけ】 ガロプラの紹介と、香取隊、柿崎隊の作戦室紹介。
および、太刀川さん月見さん行きつけの和菓子店の紹介と、東さんほかボーダー行きつけの焼き肉店の紹介。
育ち盛りの食いまくり体育会系男子4人分で14000円……。うん、それくらいかかるよね……。
高い焼肉屋でなくても、むしろ安めであってもかかりますよね。
あいつらってほんっとに別の生物かってくらい食うんですもん。
育ち盛りの体育会系男子を知り合いに持っている人は実感してくれると思います。
でも、東さんの資金源はほんと不思議。
大規模侵攻後の戦功があったときはわかるけど、それ以外はやっぱり元A級ってことで、エンブレムとかの扱いと同じで、お給料もA級なみのが出てるんでしょうか?
それとも東さんは誰もが認める、作戦会議にも同席しているくらいの幹部候補生。
やっぱり幹部手当か何か出てるんでしょうか?
とこんな感じでたしかなまんぞく。
個人的には唯我のブラックホール蝉に意識を持っていかれました。唯我の紹介を読んでいたはずなのにいつの間にか蝉の話になっていたこの不思議。
唯我ととりまるの関係性とか、ネタはいくらでもありそうなのになー。
今後作中に重大要素として出すから、今の時点では紹介したくなかったとかそういうことなのかしらんと深読みしております。
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Thema:ワールドトリガー
Janre:アニメ・コミック