<あらすじ> 第一王子の私兵vs第十四王子の護衛の念バトルは、クラピカ&ビルの勝ち。
クラピカの絶対時間の制約も判明。
一秒につき、一時間寿命が縮む。
そして、同時に三名の王子から電話がかかってくる+戸口に第一王子の部下が。
<感想> うむ。
今週も安定した面白さ。
冨樫先生はこういう複数人が謀略を張り巡らせる話を書くと、確実に面白いものを出してきてくれる安心感があります。
殺されたけどヨミガエッチャッター、で終わった念バトルや、絶対先制回避不可能攻撃vs当たってもほとんどダメージないほど硬いよーバトルより謀略の方が冨樫先生の本領発揮ですね。
・クラピカの寿命はどれくらい縮んだか?
今回出てきた設定のなかで最重要が、エンペラータイムの制約でしょう。
発動時に一秒につき一時間寿命が縮む。
そしてクラピカはすでに、「サイールドの能力を吸収し、ドルフィンに搭載した瞬間」にエンペラータイムを発動ずみ。
その数時間後に第一王子の刺客が襲撃に来ています。
タイムスケジュール的にはこう。
・出航の晩さん会で、最初に一番格下のオイト王妃+十四王子が退席。
・すると、自分たちに割り当てられたエリアで護衛が多数死亡しているのを発見。
・生き残りの護衛たちで、情報の共有をはかる。
・クラピカが念獣を目視、緊急放送で念獣のキーワードの周知を行う。
・王子が下から順にセレモニー会場から退席していき、最後に第二王子カミーラとやりあった第一王子が退席。
・第一王子は即座に私兵に襲撃を命じ、私兵団の長に制止される。
・が、第一王子は自分の権限を利用し、各王子に自分の私兵を配備する。
・第一王子の私兵がクラピカたちに襲い掛かり、返り討ちされる(←今ここ)
書き出してみて驚愕。
ま、まだ出航一日目終わってない……。
なんとなく数日経っている気分でした。
第四王子と第五王子が共闘の密約をしたのも、第一と第二のケンカも、出航日のセレモニーの席での話。
作中描写から数時間は経っているみたいですが、3時間と仮定すると、3*60*60=10800時間。
一年ちょっとの寿命が削られたようです。
・クラピカの人差し指の念能力の詳細も判明。
相手の念を吸い取って絶にする。
はいこれだけです。
けれどもとても使い勝手のいい能力ですね。
制約もなし。相手の能力の概要を知らずとも、普通に発動できるようす。
ただ……まあ、「相手の身体に攻撃を当てる」という最難関の関門がありますが。
ヒソカのバンジーガムもそうですが、一発当たったらアウトの念能力多いですよね。
そもそも「攻撃を当てられるのなら致死の猛毒塗っておけば念修行の必要もないんじゃね?」という根源的疑問がありますが、まあそれはさておき。
さらにこの能力はエンペラータイムとコンボすると、
・ドルフィンに搭載することで相手の能力の詳細が判明
・相手の能力を一回限り使用できる(使用した後は相手の元へ戻る)
と非常に強力。
ただし、
・奪った能力を使用するまで、エンペラータイムは強制的に維持され、寿命は一秒につき一時間けずられていく。
という重い制約があります。
クラピカ……、33巻で「迎える人も帰る場所もない」って独白していましたが、それもあってこういう制約にしたんでしょうね。
死んでも構わないと。
でも、クラピカが死んだ場合、取り返した緋の目は誰かに強奪されてしまうような。
たとえ誰にも隠し場所を教えていなくても、莫大な価値のある財宝(緋の目)を永久に隠し続けられるとは思えません。
日本人の感覚でモノを言わせてもらえれば、あんな綺麗に並べて保管しておくよりも、いつ不慮の死に襲われるかわからない職業なんですから早く火葬にして弔ってあげたほうがいいと思うんですけどね。
奪われちゃったら元のもくあみ。
そして全ての目を取り返して弔ったら……クラピカはレオリオのところに戻るべきだと思うんですよ。
あなたには、迎えてくれる人も帰る場所もちゃんとある。
貧乏診療所を経営するレオリオのもとで助手として働くというのは、ギャングとして生きるよりずっと価値がある人生だと思います。
それでは、冨樫先生が来週も掲載してくださいますように。
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