シマノってシマノなの?
シマヌなの?
という疑問に頭を悩ませている杉浦です、こんにちは。
先週、シマノの名前を王妃がシマヌと呼んでいたので、慌ててシマヌと感想の名前を変更したのですが、どうしてこんな思い違いをしたのだろうと彼女が初めてクローズアップされた「三人の王子からの電話の回」を読み返してみました。
はっはっは。
ジャンプ34号をお持ちの方はご覧下さい。
シマノと呼んでいるコマとシマヌと呼んでいるコマ、両方あるよ!
そりゃ勘違いもするよ!
で、どっちが本当でしょうねー……。
コミックスが出ればさすがにどっちかに統一されると思ったら……コミックスでも両方共存していました。
シマノ? シマヌ?
……どっちにしましょうかねー……。
呼びやすさで言えば、シマノかな。
<あらすじ> 念能力の講習で、異様な量のオーラを紡ぎ出す第九王子の私設兵ふたり。
クラピカが怪しんで問い詰めたところ、念能力の素人にして、第九王子ハルケンブルグの念獣によって半覚醒状態にあると知る。
その情報を要求する第三王子の私設兵サカタ、譲歩する第九私設兵。
一方、ハンゾーはモモゼ殺害の暗殺犯を特定し、殺害。
しかし、現在護衛している第十三王子の念獣が異常な行動を起こしはじめ?
更に、第二王子カミーラがついに動き始める!
<感想> 前回の襲撃犯は、念開発会講習者の中にいるもよう。
ちぇ、シマノじゃなかったんですね。
推理に愛着あったのですが、さすがにあきらめざるを得ません。
で、前回拘束されたおばさんも念能力者のうちに入るんでしょうか?
第一王子の私設兵はそう思っているようですが、彼女はただ単に取りつかれているだけなんですが……。
そして彼女が取りつかれていたということは、暗殺者の第一容疑者は同僚の一緒に講習を受けに来た女性。
カチョウ王子……あの双子王子の従者のユウリです。
あるいは王子同士仲がいいことから、フウゲツ王子の従者ふたりもあるかもしれません。
そして、この襲撃者は明確な「敵」かどうか不明でしたが、今回は敵側に一歩動きました。
覚えてますか?
初日、第十四王子の警護人を壊滅状態にした「全身の血を抜き取る念能力者」を。
傷跡などから、ウッディを殺し警護人たちに多大な被害をもたらしたのは今回の襲撃者と同じ『彼女』でしょう。
その後駄目押しでモモゼ王子の念獣によって第十四王子警護隊は壊滅状態になり、クラピカとビル以外は殺される(一人は捕縛される)のですが……その先駆けとなったのは間違いなく彼女です。
とはいえ、別の側面から見れば、「この念能力者が殺したのは第十四王子の敵もしくは敵候補者だけ」という見方もできます。
ハンター協会員を除けば警護人は全員別の王妃から派遣された見張り役。
むしろ死んでくれたほうが安全とすらいえます。
だからシマノじゃないかなと思ったのですが、シマノは念講習会の参加者じゃないので、違うっぽいですね。
また、第十四王子にとって、今回の講習会は成功すればメリットがありこそすれ、失敗させても何もメリットがありません。
失敗させようと動いている襲撃者は、敵側に一歩近づいたといえます。
しかしクラピカがシマノを疑ったのも無理ありません。
前回五人殺された事件と、今回の事件。両方に共通している人物となると、王妃、第十四王子、ビル、クラピカ、シマノしかいないのです。
もっともそれは読者目線であって、たとえば隣のフロアにいる十二、十三王子の人員が、たまたま無防備な警護人を見つけて攻撃しただけ……ということもありえますけどね。
・ハルケンブルグ王子の念獣の能力は? ハルケンブルグ王子の念獣の能力は、興味深いです。
どうも操られている本人の同意のもとで一定の条件を満たしたとき、発動する種類のもののようす。
前回私が「操られているうちに念能力を修行したら本人の自覚なしに念能力者になる」と書きましたが、そんな感じ。
ちょっと違うのは、「本人の同意を得ることで、少ない消費でたくさんの人間を操れる」ということ。
だから明確な自分の味方である私設兵オンリーなんですね。
穏健派と呼ばれているハルケンブルグ王子らしく、念獣の能力もなかなか民主的な能力のもよう。
護衛としては困った人でもありますけどね。
護衛たちと自分とで同じリスクを均等に分かち合うって……護衛の命の値段と自分の命の値段を等価としているのは個人的には素晴らしい考え方だと思いますが、護衛としては困ったちゃん間違いなし。
例えばボディーガードが盾になって王子を逃がそうとしているとき、「彼を見捨てて自分だけ生き残るなんてできない!」とワガママ言って戻る護衛対象は間違いなく最大級の困ったちゃんです。
人間としては素晴らしいと思いますがねー。
SPにとってみれば、いちばん困る護衛対象者です。
命の値段は平等ではないのですよ、残念ながら。
護衛対象者の責務は、自分のいのちを尊ぶこと。
それを分かってない人みたいですが……はい、でもその考え方自体は好きです。
少なくとも護衛の命はゴミ当然、と思っている連中より遥かにましです。
その点第四王子の能力とかは考えたくもありません。
冨樫先生がこいつを惨たらしく殺してくれることを心から祈っています。
・カミーラの能力は? これまで、念能力講習会にも来ず、念獣について調べることもせず、我関せずの態度を貫いていた第二王子カミーラ。
これはすでに念について知っているから、とクラピカは見ていますが、さて本当でしょうか?
開けてびっくり玉手箱。
何の意外性もなく、念能力もなく、ころっと殺されそうです。
カミーラってな~、地道な努力とかしそうにないんですよね。
念能力は、生まれつき持っていた人間(例:マフィアのボスの娘)以外は、地道な努力を続けないと得られません。
いかにもカミーラは前者っぽいですが、はて、先天的に持っていた人間は、地道な努力でその能力を磨こうとするでしょうか?
いかに才能があっても、それを磨かないとオーラの総量は増えない、というのはゴンキルアがナックル戦の特訓していたのを見ればわかります。
そして念能力の戦いにおいて、オーラの総量は極めて重大。
攻撃にも防御にも使用し、その大小によって決まるのですから。
――ってことは、カミーラってすんげー弱いんじゃない?
と思うのです。
私、カミーラって好きなタイプじゃないんですよね。
こういう買い物好きで物欲旺盛で流行のブランド物を何でも買い漁らずにはいられなくて人に威張り散らして傲慢で頭悪い女性は、読者好きしないキャラです。
冨樫先生のことからして、それをわかって書いているでしょう。
典型的嫌われキャラ、として最初から最後まで徹底して書くか、
あるいは一ひねりしてくれるか。
どっちでも冨樫先生ならおもしろく書いて下さるでしょう。来週が楽しみです。
<ジャンプ感想> ・ドクターストーン
……3700年前でさえなければとても面白い設定だと思うんですが……。
地球全土の人間が石化した。
ただし、宇宙にいる宇宙飛行士をのぞいて。
というのは意外性もあり、蓋然性もありでいい設定だと思います。
ただ……そう、ただ……。
3700年も口伝が残るかいな、という疑問を除いては。
日本語に関しては「ジャンプ語」という異世界人でも外国人でも通じる謎言語の暗黙の了解があるからスルーするとして、3700年も口伝が残るとは到底思えません。
授業の一環で伝言ゲームしたことありますが、たった1クラスぶん30人の口を経るだけ、しかもノータイムでその場で伝えていく、だから記憶のカスレも最小限、という状況でさえ、原型をとどめてませんでした。
それなのに3700年もの間、口伝が残るっていうのはなー、考えにくいんですよね。
まあ「残ったんだ!」と力技で主張されればそこまでですが。
・約束のネバーランド
ものすごく納得がいく「約束」で、悲しいやらやるせないやら。
自分たちが鬼に食われなければそれでいい、これから先食用児がどんな運命をたどり、どう殺され食われるだけの存在であってもどうでもいい、自分に被害がなければそれでいい。
そういう約束は、現代人もいかにもしそうなものだと思います。
想像力の欠如。
そういう約束をしたら、鬼の世界で今後生まれる「食われるための子どもたち」がどういう運命をたどるのか、頭で想像はできても自分がその立場だったらという想像ができないんです。
だからいくらでも無慈悲になれる。
自分には関係ないこと、と思っているからです。
あー、現代人でもやりそうだなあと納得と同時にやるせなくなりました。
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Thema:HUNTER×HUNTER
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