<あらすじ> ハンゾーが仕え、ハンゾーの本体もある第十三王子の一団から電話が。
しかし、第十三王子兵隊長ウェルゲーは念能力を頭から疑い、指示に従おうとはしない。
一方、第十、十一双子王子のもとには魔法のトンネルが……。
そして、第八王子のサレサレの念獣の能力を推測する第一王子私設兵。
第三王子の念獣はコインを吐き出し……?
<感想> 現状説明回プラス少しずつ念獣の能力が出てきましたね。
そして、ウェルゲーさん。
やっとまともな思考回路の人間が出てきたか……。 というのが正直な私の感想です。
いやもう……自分の目には見えないし他人に聞いても「あんたにゃ見えないよ(意訳)」の超能力なんてものがあるんだよ、なんていう話を何の証拠もなしに、盲目的に信じるコドモ並みに素直なお方ばっかりである方がおかしいよね。
ウェルゲーさんはいかにも頭の固いかっちんこっちんの悪役のように書かれていますが、いやいや、こっちのほうがまともだって!
いい年した大人が、「習得しなきゃ見えません」「習得させてあげてもいいけど死人出るよ、そして講習者死亡にこっちは責任とらないよ、習得したかったら死を覚悟しておいで」なんていう超能力が実在しているとすんなり信じたら、そっちの方がはるかに問題。
ウェルゲーさんの言う通り、「ハンターが口裏合わせて騙してる」と考える方が普通です。
考えてみて下さい。
現実で、国会議員を守っているSPの方々が、突然「超能力が実在していて、敵は超能力者なんだ!」と言われたとしたら?
信じるとは思えません。
もし万が一信じたら、そのSPは即刻更迭すべきです。
まして、「超能力が実在していて、敵は超能力者で、だから我々も超能力の攻撃に対して備えなければならない」ということを大真面目に主張する人間がいたら、どうします?
「こいつ、頭がおかしい」と考えるのがまず最初しょう。
しかしハンター協会員も同じことを言っているのですから「頭がおかしい」のではないと考えを改め、そのかわり「全員で口裏合わせして騙している」というのがまっとうな思考の流れです。
というわけで、ウェルゲーさん何も悪くないよね!
SPなんぞというばりばり堅実な考え方で周囲を警戒して隙を見せちゃいけない職業の人に、「超能力があって~、でも習得してないアンタの目には見えなくて~、習得したかったら死んでも文句いえない講習会を受けろ~」なんて言ったら普通ぶちきれます。
カチコチ石頭のウェルゲーさんが、念の存在を信じるとしたらただ一つ。
信じざるを得ない超常現象を見た時、でしょう。
こういう人は信じるまでは長いですが、信じたらすごく有能で力になってくれるのが定番なので、ウェルゲーさんのこれからに期待しております。
・各念獣の能力が、少しずつ明かされて……?
本当に少しずつですが。
今のところ確定しているのは
・念獣は寄生型。オーラで動く。絶にするorオーラを大量消費すれば念獣は動かない。
・念獣は宿主の趣味嗜好を強く反映する。
・念獣は念獣を宿した他の宿主を直接攻撃しない。
・念獣は念獣を攻撃しない。
・念獣の宿主は念獣を見ることができない。
くらい。
ってことは、念獣を封じるにはクラピカのジャッジメントチェーン……は無理ですね。
旅団以外を攻撃したら死ぬんだった。
他に強制的に絶にするには、あの注射器か。
クラピカ第五の能力。人差し指の力。
あれで宿主を強制絶にすれば、念獣も姿を見せません。
注射器で吸い取ったあと、ドルフィンに搭載せずぽいと捨てれば能力を使用しないといけないという縛りもないですしね。
・カチョウ王子 今回の言葉は本音だろうなあ。
実の親に兄弟と殺し合えと言われたらどう思うか、って……そりゃあね。
絶望するだろうなあ。
これまで兄弟の仲は悪くても、それでも殺し合いまではしてなかった。
カミーラの性格や、王子たちの教育(自分こそが王になる!)を考えると不思議だけど、実際に殺し合いまではしてなかった。
なのに、父親が耳を疑う命令を出してしまった。子ども同士での殺し合い。
この命令、異常、ですからね。
すんげー異常ですわ。
最初に殺された護衛も言っていましたが、「まさかそんな異常な命令本気でだすわけない」って思うのが普通。
だって、舞踏会には外部の人間もたくさんいました。
彼らはどう思います?
出席するたび、王子たちが欠けていくんですよ?
もうすでに一人死にました。
来週、再来週。
日を追うごとにどんどん減っていくでしょう。
出席者に少しでも脳みそがあれば、察しますよ。
異常な事が起きていると。
どう考えたって隠し通せるはずがない。
ムリなんです。
外国の要人たちに、「自分の子供たちが殺し合いをしている」ってことを隠し通せる状況ではありません。
そして、これだけの数の要人の口を封じるのはまずもって不可能。
彼らは帰国後、話すでしょう。
秘密は秘密ではなくなり、真相は広がっていきます。カキン王国内に。
そして、人間は突然消えたりしません。
殺された瞬間にその王子の支持者も消えるのかというとそんなことは絶対ないわけです。
殺された王子の支持者たちは消えることなく国内にありつづけ、そこに真相が流れたら、支持者たちの胸に湧くのは少なくともプラスの感情ではないですね。彼らは国の不満分子と化します。
そして、唯一勝ち残った王子への反感は、たやすく殺意へと変化するでしょう。
――とまあこういう事が起こるので、おおっぴらに殺し合いをするのは国家の損得考えたら非常に損なのです。
下手しなくても国が不安定になって揺らぎます。
暗殺するのならせいぜい一人か二人にして、病死をよそおわないと。
なのに、父親がそんな異常な許可を出してしまった。
その事態に、第十王子は頑張って考えたんでしょう。
どうすれば大事な妹のいのちを守れるか。
そして出てきた答えは、「自分の護衛をフウゲツにあげる」だったんじゃないかな。
嫌われる態度をとってさっさと自分が殺されれば、自分の護衛はフウゲツにあげられるもんね。
カキン王国の王族って、それぞれ結構いい子だなあ。
今のところ何も美点が出てこない嫌われキャラは、カミーラと第四王子ぐらい。
第六王子? 私は結構ああいうマイペース能天気キャラが好きです。
うざいけど他人に危害与えるタイプじゃないでしょ、彼女。
・サレサレ王子の念獣の能力 こういう広範囲好意拡散能力は能力がバレてなくてかつ時間をかけられる環境にあれば超つよいんですが、能力バレてて時間もあんまりないっていうときは、超びみょう。
でも、次の舞踏会で世界が変わるって一体何をしでかすつもりなのか……。
念能力者なのかな?
それでは今週も面白かったです。
来週もお会いできますように。
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