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あかね雲

□ ハンター感想 □

ハンターハンター382話「覚醒」感想

<あらすじ>
 ハルケンブルグ王子は、継承戦を止めるため国王に直談判。
 しかし、継承戦の冷徹な事実を知り、挫折。兄弟同士の継承戦に全力で挑むことを決める。
 いっぽう、第八王子は脱落。

<感想>
 第八王子はあっけなく脱落。
 次の晩餐会で世界が変わるぜ、とか言っていたのですが、ハンター世界の法則

 どんな陰謀をたくらんでも、死んだらそこまでよ

 が適用され、あっけなくご臨終。

 チートゥとか、ハンター試験のあの人とか、思わせぶりなことを言っていてあっけなく死んだもんなあ。
 でも世の中ってそんなもんだしね。

・ハルケンブルグ王子の能力は?
 数人で一つの能力を作る相互扶助型能力は、あたりまえだけど一人より圧倒的に強い……!
 言われてみれば当たり前なんですが、一人より二人、一人より十人の方が強いです。

 そして、ハルケンブルグ王子の能力はまさにそれ。
 一人を十数人がかりでタコ殴りにするという能力です。
 そりゃあ強いです。

 防御不可、迎撃不可、一撃死、更に肉体をうばう。
 デメリットは、配下ひとりの肉体を失うこと。
 また、相互協力型であることからして、配下が死ねばかなりの確率で弱体化してくことでしょう。

 ということは、ハルケンブルグ王子の能力の攻略自体はとても簡単。
 配下を根こそぎ殺す。
 これでオーケー。

 恐らく、ハルケンブルグ王子ひとりになったらそこでチェックメイトです。
 死後の念がどーたらこーたらという反則技さえなければね。

 そして、肉体をうばうって辺りがえげつないわー。

 第一王子の私設兵の肉体を奪ったハルケンブルグ王子の配下。
 この「肉体をうばう」という状態が第一王子の能力の条件を満たしているかどうかが第一関門ですが、「肉体を奪われただけで、体は死んでないよ、だから死んでないよ」判定されたら、第一王子のところまであっさり潜り込めますよ。

 ちなみに第一王子の能力は、配下が死んだらその能力をもらうというもの。
 だから「肉体を奪われる=死んだ」なら、今ごろ第一王子の能力は上がり、同時に配下の死亡は通知されていることでしょう。

 しかし通知されていなければ、第一王子のところまで通れるのではないでしょうか?
 肉体そのまま、って偽装系能力のなかでも最強に強いですよね。

 指紋も網膜認証もスルー。見た目でバレることは絶対ない。
 ただ……継承戦が終了したとき、どうなるかが問題デス。

 継承戦から双子王子がアイキャンエスケープしたあと、継承戦は終了するだろうとクラピカは予想していますが、私もそう思います。

 十人以上の人間にいっぺんにこれだけ強力な念獣を付与する、なんて能力に、厳しい制約がないはずないんです。
 それが継承戦の継続条件でもあるっていう考え方はいたって妥当。
 ハイリターンな能力にはハイリスクがある。それがハンター世界のルールですから。

・トロッコ問題
 国民の命か、あるいは兄弟の命か。
 父王にハルケンブルグ王子はそれを教えられ、継承戦に挑むことを決めます。

 ……国民の命って、ナニ?
 えーと、つまりカキン国王はこのまま継承戦をせずにいたら、カキン王国が存亡の危機に瀕すると言いたいのかな?

 逆に言えば、この継承戦をすることでカキン王国は安泰だと?
 一国の存亡を左右する規模の念の儀式?

 私の記憶では、ハンター世界でそんな能力はひとつしかありません。
 一人より十人が強い。それがハンターの基本の世界観だからです。
 一人より十人。一人より百人。一人より国家。

 でも、たった十四人の継承戦が国家の存亡を左右するとしたら、そんな規格外の存在は、はい、目的地がそうでしたねー。

 暗黒大陸からかつて持ち込まれた数々の遺産。
 作中で解説されたものは、どれもとんでもない性能です。
 周知されていないナニカをカキン王国が持っている、というのは、さほど突飛な想像ではないでしょう。

 それではワールドトリガーが早く再開してくれますように。




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