<あらすじ> 第九王子、ハルケンブルグ王子は自分の能力検証に移る。
前回得た能力によって、魂を抜かれた味方の体と、味方の魂が乗り移った敵の体。
では、敵の体で自害した場合、魂を抜かれた味方は目覚めるのかの検証をする。
そして一方、クラピカは講習中の生徒に水見式を始めさせる。
<感想> うーん、面白い。
今回はあまり動きがなくて地味なんですが、ほんとにおもしろかったです。
同時にいろんなところでいろんな人間が検証と推理を重ねているのですが、それがとても私好みでグッド。
クラピカが研修生に対してハッキリキッパリ「水見式での系統は教えてもらう」と断言しているあたり、清々しい。
この辺は第一王子の兵とまったく同感。
自分の負ったリスクと権利を堂々と主張するあたり、クラピカいいですねぇ。
……そして、たぶん読者の90%くらいが忘れてると思うんだけど、レオリオ今どうしてるんだろう。
・センリツは、戻ってきた双子王子のうち一人が念獣に変わっていると、気づいてる?
司法局にいるセンリツ、第十王子、第十一王子。
全員司法局にいるので、そのうち話できる機会も見つかるでしょう。
ふつうなら難しいでしょうが、センリツにかなり肩入れしている司法局の裁判官が担当なので、話をできるチャンスはそのうち巡ってくると思います。
そのとき、センリツなら気づくでしょうね……。
だって、どう考えても、念獣に心臓があるとは思えません。
心臓があって、全身をめぐる血管があって、全身を血液が巡っていて、自由自在に伸縮する巨大な肺があって……と最低限これだけないとセンリツの耳は誤魔化せませんが、念獣が人体という一つの小宇宙を作り上げられるとは到底、ね。
精神力なんていう能力だけで人体のあの複雑怪奇にもほどがある神秘の構造を作れたら、人類は祈っただけで世界のすべての問題をすべて解決できる超生物に進化してますって。
だから、ああ。
センリツは気づくでしょう。
第十王子と十一王子に会ったとき、彼女は知ってしまうでしょう。
必ず助けると心に誓ったけなげな少女が、妹を守るために死んでしまったことを。
……なんて胸熱な展開だ! と思ってしまった……。
・第九王子が有能にして果敢
理詰めで果断。
判断的確にして、能力把握という第一目標のために犠牲を許容できる精神。
頭いいな、この人。
しかも正義厨じゃなく、きちんと優先順位をつけて犠牲を甘受できる。継承戦を止めるため、国王を殺そうとしたように。
うーむ、わりと好みのはずなんですが、いまんとこハルケンブルグ王子にはそそられないんですよね。
これは、やっぱり、「弱さ」が見えないからでしょう。
人間としての弱さ、欠点に私は惹かれます。
第一王子なんて、短気でしょ。でも短気だけど話を聞ける、理屈が通じるっていうのが両立すると、とたんに魅力的に見えます。
某テレビドラマシリーズの話ですが、クローザーのブレンダさんなんて褒められたものじゃない性格です。
上司なんてもろ「彼女からは尋問の技術だけ学べ、他のことは学ぶな」なんて言ってますし。
ワガママで、横暴で、感情が激しくて。でも、そこがすごく魅力的でした。
長所だけの人間に、どうも私は食指をそそられません。
あの子のことが好きだったのも、自分の弱さを自覚して何とか逃げようとしていたその姿勢からですし、ね。
自分が弱いとわかっているからこそ、戦いではなく逃走を選んだ。
冷静で的確な判断だったと思います。
……くそー、あの手さえなければ、逃げられたのに!!
・変態王子の心境の変化
裏表のある女がかわいい、って……なんじゃそりゃ。
裏表のない女がいるとでも思ってるんだろうか。思ってるんだろうなあ。
この手の変態は。阿呆だから。
裏表のない女なんざこの世にいねーよ。
そう演技してるだけだっつーの。
なんだか変な能力身につけそう(ほぼ確実)で、嫌だなあ。
この手の嗜虐趣味の変態は、三下チンピラのようにあっけなく潰されてほしかったんですが。
それではワールドトリガーも帰ってきたことだし(5週間だけですが)、
来週も冨樫先生がやっていてくださいますように!
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