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あかね雲

□ ワールドトリガー □

【ワートリ感想】178話「二宮隊」~一緒に仲良く焼肉会


 さて今月も、ワートリが読める日がやってまいりました。
 ま、幸せな時間はあっという間に過ぎて、次のワートリを待つ日々がやってくるんですけどね。

 今月も嫌味なくらいきっちりと電子書籍は四日配信。
 ジャンプSQ編集部としては、やっぱり紙の方を読んでほしいのかなあ?
 いろいろ電子書籍のメリットデメリットを考えてみましたが、やっぱり電子書籍のデメリット「目当ての連載以外を見ない」が大きすぎますよね。
 電子書籍形態のメリットのほとんどが消し飛ぶようなこのデメリット……。
 くすん。

 そして先日、私が電子書籍のメリット(編集部側の)として挙げた「キャッシュフローの改善」ですが――。
 皆さん。
 ジャンプアプリで書籍を購入するとき、コインをまとめ買いはしちゃいけませんよ!

 ちょびっと私が出会った不幸についてお話します。

 「どうせワールドトリガー連載している限りジャンプSQは毎月買うし、コインをまとめ買いした方がオトクだし……」
 との思考で一万円ぶん(!)購入してしまった私。
 発売日になり、さあコインを使って購入しようか、といそいそとアプリを開いて愕然。
 ――購入したはずのコインが、コインが、ない……。

 あ、ちなみにこのコイン、9800円出すと、10800コインもらえます。つまり1000円ぶんのボーナス。
 そして、ジャンプSQは現金で買うと500円。コインだと500コインです。1コイン=1円の図式です。
 一割増になるんなら、と清水の舞台から飛び降りる気持ちで約2年分をまとめ買いをしたのですが――コインが付与されなきゃ意味がねえ!!!

 クレジットカードの履歴にはちゃんと購入履歴があるだけに、自分のミスとは思えません。(実際そうだった)
 アプリの問い合わせ欄にメールを送り、しかし返事がなく黙殺され、しょうがなく検索して集英社読者係に電話をし、担当窓口を案内され、そちらに電話をし、大分待ってやっと折り返しの電話がかかってきて個人情報を尋ねられ、個人情報をメールで送り、ひたすら待ち……。
 このやりとりでおよそ半日潰れました。

 集英社とGOOGLEのシステム上のデータ送信エラーが原因だったようです。
 詳しい理由はわかりません。

 やっとコインを付与されたときには安堵ばかりでしたが、しばらくすると腹が立ってきました。
 ふざけんな。
 もうちょっとマトモなシステム作れや。

 まったくもう……。
 既定通りのコインが付与されたんだからこれ以上のクレームを入れるつもりはないですが(クレーマーになっちゃうよ)、顧客にこれだけの手間をかけさせて薄っぺらい詫びのメールひとつで「付与したからイーでしょ」とばかりの態度なのが、なあ。

 なので、せいぜいここで愚痴を書き散らします。
 皆さん、ジャンプ公式アプリで電子書籍を買う方、コインはまとめ買いしないほうがいいですよ!

 もうすでにしちゃった人で、ちゃんと付与された人はその幸運を噛み締めて下さい。
 こんなことで、私は半日つぶれました。
 ああ、こんな目にあわず、無事に付与された人がうらやましい……(それが当たり前なんだって)。

ネタバレ注意! ワールドトリガーの感想です。

<あらすじ>
 修+玉狛の女性陣&二宮隊で、焼肉会。
 そこで犬飼にヒュースのバイパーについて探りを入れられる。
 そして戻った玉狛基地で、ヒュースは雨取に尋ねる。
 ――お前は本当に撃てないのか? と。


・焼肉おいしい
 焼肉美味しいよね。
 ちなみに私が好きなのはハラミ。やっぱりここがいちばんすき。
 安くて美味しい。定番ですよねー。
 両面ちゃんと焼いた後、白いご飯と一緒に食べるのが好き。
 焼肉は白米と一緒に! これがジャスティス!
 異論はみとめません。

 ちょうどいい焼き加減の焼肉と、それを白米と一緒に噛み締めるあの味は至高です。

 そして犬飼の引っ掛けに案の定引っかかる小南先輩……。
 騙されっ子の小南先輩ですもの、こうした駆け引きで墓穴掘るのは予想通りで微笑ましいですわー。

 けれども私としては、ここで「葦原先生がユーマを同席させなかった理由はなにか」を考えたいです。
 
 ユーマといったらうそ発見器。
 そして、どういうわけか二宮さんがいるとユーマが出てこないんですよねー。

 以前、玉狛に二宮さんが押しかけてきたときのことを思い出してみて下さい。
 このときユーマも同席していたにもかかわらず、巧妙にコマ割りから排除されています。

 そして今回は同席自体を回避されました。
 これは、誰かが嘘をついたに違いない……と考えてしまうのは深読みのしすぎでしょうか?

 でも、今回はほのぼの内輪話と、犬飼の引っ掛け祭りと、あと鳩原さんのことを少ししかないんですよね。
 どれもみんな知っていることばかりで、嘘をつく理由もメリットもないような??
 ……引っ掛け祭りのときにユーマがいると目が黒になっちゃうからかなあ?
 あるいは、鳩原さんの失踪した理由について、犬飼が嘘をついているとか?

 「鳩原さんがそこまで遠征に行きたかったのは弟がさらわれたから」。
 これぐらいですね。今回のよもやま話の中で、重大な嘘を誰かがついているとしたら。

 うーん犬飼かー。
 考えれば考えるほどあやしいポジション。
 鳩原の「失踪」を思いついたのが誰にせよ、鳩原がひとりで思いついたとは思えないので、その囁きをした仲間がいるはずで、それが犬飼だとしたらまさに絶好の人的配置。
 鳩原に近いし、鳩原がいちばん衝撃をうけるタイミングを予測できるし、そのタイミングで声をかけられるし、その頃A級だったんだから、ボーダー内部の事情にもかなり通じているハズ。

 あら? あやしいわー。

・アステロイドの威力が低くなる?

 バイパーを装備しているとアステロイドが弱くなるの?
 例のクッキー生地でのたとえかなあ?
 「トリガーは、装備するだけでトリオンを食う。そしてその基本トリオンを除いた余剰トリオンが、弾などのエネルギーになる。」
 とのことなので、犬飼はバイバーを装備していることで削れたトリオンのぶん、アステロイドの威力が低くなってる……と言っているのでしょうか?

 これが正解っぽいですが、修ならともかく大トリオン保持者であるヒュースでもトリガーひとつ装備するしないでそんなに弾に差がでるのか……。
 
・千佳は撃てるのか?
 どうなんでしょうねえ……。
 同じく高所恐怖症で苦しんでいる私に置きかえると、私は例えば火事で逃げなきゃ! というときなら高所の恐怖を一時棚上げ……考えないように無理をすることはできると思うんです。
 が、そういうのは反動もでかい。
 私の場合、そうして高所の恐怖を無視して行動すると、反動の恐怖心が脳内で暴れまわり、眩暈でしばらく立てなくなりました。
 そういう恐怖症とは縁のない人からすれば「なんでそんなことぐらいで」となるでしょう。
 分かる。分かりますとも。その気持ちはすっごくよくわかるんですが――現実に実際にそういう状態になってしまって数分は行動不能状態になるので、どうしようもありません。

 気の迷いだ、とかそういう精神論は、実際に行動不能になっちゃった体を前にすると、どうしようもなく無力です。

 いっぽう、千佳ちゃんはどうでしょう?
 千佳に縛りがないと、色々トリオンの暴力とゴリ押しで何とかなることが多すぎるのですが、でも最強千佳ちゃんを見てみたい気持ちもかなりあります。
 今はやりの最強系主人公。
 ――千佳ちゃん。あなたならなれます。

・葦原先生、どうかお身体をお大事になさってください
 今月は一話のみ。
 理由はコミックス作業。
 来月も一話のみ。理由は手術のため。
 たとえ二話が一話になっても、長期休載より遥かにマシです。
 どうか、ご無事を心よりお祈り申し上げています。 
 
・いろいろ感想
 彼方のアストラ。(クリックするとお店にとびます)
 漫画大賞をとって話題のこの本を読んでみました。
 感想。
 すごくよくできてるお話。
 アラをつつくのが大好きな私ですが、何もつつけません。見事な伏線、そして物語の重層さ。完結している点もポイントたかく、かつ五巻とコンパクトにまとまっているのも実にお見事。
 物語の面白い部分をぎゅぎゅぎゅっと凝縮して濃厚にして終結させた、という印象を多くの人は抱くでしょう。
 この「ちゃんと完結させる」というのはほんとに難しいことで、間延びさせればこの三倍は伸ばせる話を、見事に五巻で終結させました。もちろんちゃんと面白いです。素晴らしい。
 ……ワンピースもなあ……。ちょっとこの話を見習って、「物語を濃縮して短くまとめる」というこの技術を学んでほしいです。
 そういう杉浦は、あまりの長さに途中で脱落したひとりです。いまどうなってるんだろ。

 ・食糧人類
 タイトルに偽りなし。
 ストレートにそのまんまのお話。
 普通の高校生だったのにある日イキナリ宇宙人のエサとしてさらわれてしまった主人公。
 ところがそこでは主人公以外にも無数の人間が繁殖、飼育されている施設で、主人公は仲間とともに脱出を試みるが……? というお話。
 グロい。キモい。でも面白い。
 それに、7巻できちんと終わっているところは評価高し。
 私は「きちんと終わる」「短くまとめる」に高得点を配分しているようです。
 ちゃんと終わっている作品だと思うと、それだけで好感もちますもん。
 ……まあ、無理矢理終わらせたアルスラーン戦記のようなものもありますけど……。

 タイタニアといい、アルスラーンといい、最近の田中芳樹先生は以前なら絶対にやらなかったような無理を書いて無理矢理完結させていて、最初はあまりの「完結編」のデキにがっくり来ていたのですが、冷静になると心配になってきました。
 ……お身体の調子、わるいんじゃないですか? そうでないとあそこまで支離滅裂の話は書けないと思います。
 あれは、田中先生がお身体が悪くて、でもシリーズを完結させねばと小説家としての責任感でがんばって、でも体調による筆力の衰えは隠せなかった、ということなんじゃないかと……。

 どれほど支離滅裂化というと、一例をあげます。(ネタバレ注意!

 「敵に包囲された大都市の住民すべてが城壁外へと逃走した」。
 はい、これがアルスラーン戦記の最後であったエピソードなのですが、はい、それを読んだ時私はこう思ったものでした。
 ――どうやって?

 敵がぐるりと取り囲んでるんだよ? どうやって避難するのさ。
 敵と交渉して手を出さないよう言ったとか?
 いやいやいや、そんなシーンどこにもありません。
 あと、その大都市の人口は百万ほど。どう考えても阿鼻叫喚の脱出劇が数日にわたって繰り広げられるはずですが、それもなし。
 それら一切を切り捨てて、いきなり「住民は外へ逃げ出した」という一文だけが描写されるのです。
 おかげで読者としては、「いったいどうやったんだよ」と気になって仕方がないのですがそれも描写されることなく、終わります。
 そういう終わり方をした作品については多少複雑な気持ちがあるのですが、それでもやっぱり「完結しない物語」よりは「完結した物語」の方が私は上だと思うのです。

 
 
 



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