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あかね雲

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miko151013

Author:miko151013
杉浦明日美です。
主に小説をだらだらと書いています。

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ハンターハンター384話「抗争」感想


祝! ワールドトリガー再開決定!!
のっけからハンター関係ない話題ですみません。
でも嬉しいんですよ、皆さんもこの嬉しいニュースを知ってください。

ジャンプ48号から再開です!

<あらすじ>
 旅団はじわじわと裏社会に浸透し、上層階へのルートをさぐる。
 下層で暴れまわるヒットマンを捕縛することを請け負う。と同時に、全面抗争にならないために、ヒットマンの組長も狩ることに。
 そして、第四王子の念の修練はいよいよ佳境に……。


<感想>
 テータさん、死にそう……。
 いや、皆さん思っただろうけど、テータさん大丈夫?

 でもテータさんの立ち位置って、微妙だよねー。
 私兵のひとりでしょ、彼女。
 ということは、本来なら第四王子が強くなることには何ら異存はないはず。

 でも、明らかに彼女も、そして念が使える男の同僚も、第四王子が念を習得して怪物になるのを防ごうとしている。

 第四王子が念を身につけたら、その刃が自分に向けられそうだから?
 ――うんにゃ。

 私が見るところ、第四王子は「切り捨てた部下」および、「裏切り者」および、「無関係の人間」には自分の趣味嗜好を押し付けますが、自分の部下を進んで自分の趣味の生贄にはしないと思います。
 そこまでバカじゃない。

 王様なんてものはみんなが崇めてくれるから王様でいられるわけで、自分の気まぐれで自分の部下を切り刻んでいたら、あっという間に手持ちの部下がいなくなるじゃないですか。

 だからこの間も、無関係の一般市民の女の子を引っ掛けて生贄にしてたでしょ?
 具体的に言えば、あの引っ掛ける役目をしていた部下が逃げ出したら、彼が引っ掛けてくる女の子をおもちゃにできなくなるんです。

 自分の味方を切り刻むほど節操なしじゃなく、「切り刻んでも支障がない相手」をちゃんと選んでやっているタイプです。
 うげ、たちわるっ!

 じゃあどうしてテータさんが第四王子の念習得を脅威に感じているのか。
 彼女はハンター協会員ではなく(今回かぎりの準協会員資格はあるけどね)、あくまで第四王子の私兵です。

 う、うーん……。
 私怨、かなあ。

 あれです、旅団と同じで、いくらでも恨みを買ってておかしくない身のうえでしょ彼。
 かつて、第四王子が趣味で切り刻んだのが彼女の大切な人だった、というのはいかにもありそう。
 それで、最初から裏切るつもりで第四王子のフトコロに飛び込んだのかもしれません。

 ああ……彼女は結構好きなキャラなので、どうかご生存を冨樫先生にお願いしたいところです。

・エイ=イとシュウ=ウとシャ=ア一家と
 ええと、ヒットマンを出しているのがエイイ一家で、今回旅団と手を結んだのがシャア一家で、もう一つがシュウウ一家で……
 ああややこしい!!

 モレナっていうのがエイイ一家の組長であの長髪の美少年。
 ですが、本来ケツモチの第四王子まで敵に廻しちゃってますね。
 おまけに旅団まで。
 ……生き残る目、無くね?
 彼の命運やいかに。

 ・テータさんは……
 王子が絶を覚えたら、その瞬間に攻撃に移りそうです。
 となると、成功すればいいけど失敗したら即座に殺されるでしょう……それも、この王子のことです。目を覆うような状態で。

 部下に無闇に手は出さない、ってさっき書きましたが、裏切り者は部下じゃないですからねえ……。
 しかも貴重な念能力者だし?
 研究もかねて、じっくりとやりそうです。なにをって……あー言うまい。

 と、とりあえず。
 テータさんが生き残りますように!

<再来週のお楽しみ>
 今週、むちゃくちゃ嬉しいニュースがありました。
 ワールドトリガーがジャンプ48号から再開です!
 詳しくはこちらの記事にて。

 そして、コミックス19巻ぶんの原稿を貯めてから、ジャンプSQへ移籍するそうです。
 ワールドトリガーはコミックス派の人は覚悟しておいてくださいねー。
 休載直前に掲載されたコミックス未収録の話が、これまでで一二を争うほど! 面白いですからね!

 ワールドトリガーがSQに移籍したら、SQを買おうと思います。
 コミックスになるのを待つのは、ハンターとかの前例が痛すぎて……。

 コミックスになる前に休載入ると、下手するとコミックスになるまで二年とか、三年とかかかりますからね。
 ワールドトリガーだって、休載入る前の回はいまだにコミックス化されてません。
 ですから、雑誌のときに読んでおかないと……!

 どっちのSQなのかまだ不明ですが(月刊と季刊がある)、それぐらいなら、まあ……。
 
 週刊は葦原先生の体に合わないと思いますので、どうかお身体に無理をせずに連載して下さいませ。
 帰ってきてくださってとっても嬉しいです!

ハンターハンター383話「脱出」感想

<あらすじ>
 センリツの能力は三分間のフリーズを聞くものに強制する。
 その三分間を使い、双子王子は脱走する。
 しかし、継承戦の罠が発動。逃げるものには、死を。
 フウゲツは扉の能力で回避するがカチョウは死亡、しかしそのときカチョウの霊獣の能力が発動する……!


<感想>
 こ、ここでこのエピソードをぶっこんできますか。
 冨樫先生!

 切ない……切ないなあ。
 懸命に生きて逃げようとしているカチョウ王子……、ここで脱落ですか。
 でも、妹のフウゲツ王子はそれに気づかない。
 気づかせない。
 なんて優しい霊獣の能力。

 でも……あんなにがんばって生き延びようと頭をフルに使ってがんばってた女の子なのに、冨樫先生容赦ねえ……。

 ええ、はい。
 カチョウさん、私は好きでしたよ。
 この結末に悲しくなるぐらいには好きでした。

 乏しい力を自覚して、でも何とかしようと懸命に努力を惜しまない女の子、って私のツボなんですよ。
 実際、最後の罠さえなければ二人は脱出成功していたでしょうに。

 ああもう!
 冨樫先生上手いなあ!

・センリツは補助役として無双できるね!
 このひと、補助役としてはオールマイティ、万能じゃね?

 まず、状態異常回復できる。(GI編にてキレてたクラピカを正気にもどした)
 疲労回復できる。(GI編にてクラピカを癒した)
 敵の索敵もできる。(GI編にて)
 敵の言葉の真偽もわかる。(GI編にて)

 そして今回追加で加わったのが、敵の一時停止可能。
 しかも三分間という長時間です。戦闘中の三分って長いですよー。
 念能力をつかう必要すらなく、機関銃をフルオートで綺麗さっぱりできます。

 ただ、これにて能力がバレてしまいました。
 能力の強さからいって、発動前後の記憶の操作はできないでしょうから、能力の発動条件がセンリツのフルートだということはバレバレ。

 ……センリツの能力は自分で演奏するのが制約なので、三分間攻撃はできませんが、強力無比といっていいでしょう。
 そして、センリツは自分が狙われたら攻撃力に乏しいです。

 どうか、これで最優先で狙われ、脱落ということになりませんように!
 どうかどうか冨樫先生、よろしくお願いします。

 ……やりそう。


 ・キーニ、誤解してごめん!
 サイレントで流されたあの一連の一幕、てっきり「脱出手伝って」「断る」っていうやりとりだと思ってました。
 ミザイもごめん~~~!
 ちゃんと脱出をサポートしてたんだね!

・あの手は?
 そして、最後。
 双子王子の脱出を、最後の最期で台無しにしてくれたあの手。

 あの手はなんでしょう?
 私の推理では、あれが「蠱毒」です。

 結構前ですが、国王自身が言っているのです。
 この船を二十万の贄をつんだ、蠱毒だと。

 そして蠱毒は、えげつなさでは冨樫先生にも匹敵する……げふんげふん。いえ、歴史上でもえげつなさではトップクラスの呪術。
 一つの壺に無数の昆虫を放り込み、封をして共食いをさせて最後の一匹まで待ち、その一匹を使うものです。

 この時点ですでに下層では数十人単位で死者が出ています。
 ……その死者たちは、まともに死ぬことすらできず、ああやって外界とこの船を結ぶ「障壁」として、利用されているのではないでしょうか?

 う、うわー……。
 こういう話をさらっとかける冨樫先生を尊敬しています。

ハンターハンター382話「覚醒」感想

<あらすじ>
 ハルケンブルグ王子は、継承戦を止めるため国王に直談判。
 しかし、継承戦の冷徹な事実を知り、挫折。兄弟同士の継承戦に全力で挑むことを決める。
 いっぽう、第八王子は脱落。

<感想>
 第八王子はあっけなく脱落。
 次の晩餐会で世界が変わるぜ、とか言っていたのですが、ハンター世界の法則

 どんな陰謀をたくらんでも、死んだらそこまでよ

 が適用され、あっけなくご臨終。

 チートゥとか、ハンター試験のあの人とか、思わせぶりなことを言っていてあっけなく死んだもんなあ。
 でも世の中ってそんなもんだしね。

・ハルケンブルグ王子の能力は?
 数人で一つの能力を作る相互扶助型能力は、あたりまえだけど一人より圧倒的に強い……!
 言われてみれば当たり前なんですが、一人より二人、一人より十人の方が強いです。

 そして、ハルケンブルグ王子の能力はまさにそれ。
 一人を十数人がかりでタコ殴りにするという能力です。
 そりゃあ強いです。

 防御不可、迎撃不可、一撃死、更に肉体をうばう。
 デメリットは、配下ひとりの肉体を失うこと。
 また、相互協力型であることからして、配下が死ねばかなりの確率で弱体化してくことでしょう。

 ということは、ハルケンブルグ王子の能力の攻略自体はとても簡単。
 配下を根こそぎ殺す。
 これでオーケー。

 恐らく、ハルケンブルグ王子ひとりになったらそこでチェックメイトです。
 死後の念がどーたらこーたらという反則技さえなければね。

 そして、肉体をうばうって辺りがえげつないわー。

 第一王子の私設兵の肉体を奪ったハルケンブルグ王子の配下。
 この「肉体をうばう」という状態が第一王子の能力の条件を満たしているかどうかが第一関門ですが、「肉体を奪われただけで、体は死んでないよ、だから死んでないよ」判定されたら、第一王子のところまであっさり潜り込めますよ。

 ちなみに第一王子の能力は、配下が死んだらその能力をもらうというもの。
 だから「肉体を奪われる=死んだ」なら、今ごろ第一王子の能力は上がり、同時に配下の死亡は通知されていることでしょう。

 しかし通知されていなければ、第一王子のところまで通れるのではないでしょうか?
 肉体そのまま、って偽装系能力のなかでも最強に強いですよね。

 指紋も網膜認証もスルー。見た目でバレることは絶対ない。
 ただ……継承戦が終了したとき、どうなるかが問題デス。

 継承戦から双子王子がアイキャンエスケープしたあと、継承戦は終了するだろうとクラピカは予想していますが、私もそう思います。

 十人以上の人間にいっぺんにこれだけ強力な念獣を付与する、なんて能力に、厳しい制約がないはずないんです。
 それが継承戦の継続条件でもあるっていう考え方はいたって妥当。
 ハイリターンな能力にはハイリスクがある。それがハンター世界のルールですから。

・トロッコ問題
 国民の命か、あるいは兄弟の命か。
 父王にハルケンブルグ王子はそれを教えられ、継承戦に挑むことを決めます。

 ……国民の命って、ナニ?
 えーと、つまりカキン国王はこのまま継承戦をせずにいたら、カキン王国が存亡の危機に瀕すると言いたいのかな?

 逆に言えば、この継承戦をすることでカキン王国は安泰だと?
 一国の存亡を左右する規模の念の儀式?

 私の記憶では、ハンター世界でそんな能力はひとつしかありません。
 一人より十人が強い。それがハンターの基本の世界観だからです。
 一人より十人。一人より百人。一人より国家。

 でも、たった十四人の継承戦が国家の存亡を左右するとしたら、そんな規格外の存在は、はい、目的地がそうでしたねー。

 暗黒大陸からかつて持ち込まれた数々の遺産。
 作中で解説されたものは、どれもとんでもない性能です。
 周知されていないナニカをカキン王国が持っている、というのは、さほど突飛な想像ではないでしょう。

 それではワールドトリガーが早く再開してくれますように。

ハンターハンター381話「捕食」感想


<あらすじ>
 第十一王子(フウゲツ)の能力は空間移動系と確定。
 そして、ついに第一王子の私設兵が王子暗殺に動き始める……!


<感想>
 ハンターは予習と復習が大事です。
 間が空きすぎて、いろんなことを忘れてしまってます。

 第十一王子? えーと、誰だっけ? と結構なひとが思っただろう今週。
 ほら、双子王子の黒髪のほうですよ!
 そんな読者の記憶を補てんしてくれるありがたいコミックスは10/4発売です。(編集部のまわしものにあらず)

 現在、念獣の能力が丸裸にされたのは8と11。
 特に第八王子はヤバいですね。
 念獣を無効化され、暗殺までのカウントダウン開始状態です。

 そして、第一王子の兵のウショウヒは暗殺に最も適しているとのこと。
 内心の語りからして、
1 虫射球をつける
2 時間を置くと、何らかの効果が出る。念能力者じゃないと大幅に時間が長くなる。
3 虫に気づかれて排除されると、その者には二度と付けられない。

 という能力の模様。
 この「効果」というのは、暗殺……かなー。
 だろーなー。

 そして、現在11王子はこの虫をまだ付けられてはいない模様。
 何故なら、現在11王子は空間移動能力で移動してハンターうじゃうじゃのハンター協会の保護下にあり、「他の念能力者に俺の虫射球を見られずに済んでラッキーと考えるべきか」と言っているので。
 もし中立の立場のハンターが虫射球を見ていたら、排除している可能性はかなり高いです。
 そして、一度排除されてしまったらもう二度とそのターゲットにはつけられないのですから。

 よって虫をつける直前のタイミングで11王子が脱出し、ミザイに捕獲。その空白の間に第八王子暗殺の準備が完了。
 ウショウヒに第八王子の部屋に移動せよとの指示が下った……という解釈で合っている物と思われます。
 命拾いしたな、とか捨て台詞言ってますしね。
 
・で、タフディーってだれ?
 誰もが思っただろうこの名前。
 検索してわかりました。12王子モモゼの暗殺犯ですね。
 すでにハンゾーによって殺害済です。

・なーんか11王子と10王子は、脱走を考えてそう
 カチョウ、フウゲツの双子の王子は、手に手を取り合ってアイキャンエスケープ! をしそうです。
 そして、ハンター協会の実質的なまとめ役のミザイストムは、その脱走を阻止する立場をとる模様。
 残念。

 ハンターたちは暗黒大陸に行く、ということで王家とは意見を一致させただけなので、別に見逃してもいいと思うんだけどなー。

 センリツはもちろん逃亡を幇助する側。
 同じく第十王子の護衛をしているハンター(老人)に声をかけるも、どうやら断られた模様。
 セリフは何も出てきませんが、身振りで伝わります。

 こういう点、センリツは有利ですね。
 相手が嘘をついてもわかる能力があるので、「第十王子を脱出させたい、協力してくれない?」といういろんな意味で難しい質問をわりと気楽にできます。
 この場合、いちばん厄介なのは「協力するよ!」といって、腹の中で裏ぎりを企画している人間ですもんね。

 今回も断られたけど描写はあっさり。台詞がひとつもないというシンプルさ。
 おじいさんは断ったけど裏切りとかは考えてないってことでしょう。

・センリツにコナをかけている男性は?
 372話、377話で出てきた裁判所の男性ですね。
 王妃が72時間の監視に置かれたため、その間王妃と行動をともにしているのでしょう。

 館内放送うんぬんは、377話で出てきた「次の日曜日の晩餐会では演奏会をする」でしょう。
 裁判所の男性がここにきてクローズアップされましたが……センリツからみると、典型的な「味方のフリした敵」のようですね。

 あーやだやだ。

 さももっともらしく「味方になるよ」といってますが、こーゆー男がいちばんタチが悪いです。
 センリツはやっぱり頼りになりますね。
 こういう味方面した敵を的確に見分けられる能力というだけで、値千金です。

 混迷を増してきた継承戦。
 やっぱり優勝候補は第一王子。
 大穴は第十王子と十一王子の脱出によって継承戦の崩壊といった辺りでしょうか。

 それでは、冨樫先生が次週もやっていますように。


・ジャンプの連載漫画がわからない……
 前回から間が空きすぎて、その間に始まったものとか、途中読んでないものとか、わからないもの多し!
 途中からで話がちんぷんかんぷんなので、読む気がしなくなってしまって……。
 う、うーん……。
 でもそうやって読まずにいたワールドトリガーが読んでみたらすんごく面白かったんですよね。
 気力をふりしぼって読んだ方がいいのかと思いますが、でもその気力が今はないので、死蔵しそうです。

【読書感想】彩雲国秘抄 骸骨を乞う  著:雪乃 紗衣(角川文庫)

 ひさしぶりの更新が読書感想でスミマセン。

 現在体調不良が極まっておりまして。
 パソコンで文字を書くのがつらい、そういう時期でした。あ、精神的ではなく身体的に。

 その具合の悪さに執筆から遠ざかり、平和で平穏?に通院と入院と退院を繰り返す、療養生活をしていたのですが――
 私の中で私が言うんですよ。
 「病は気から!」
 と。

 また、大嫌いな病院巡りをしても病気の元がわからないんですよねえ……困ったものです。
 病院行った結果、別の病気は見つかって手術したり入院したりはするんですが、肝心の現状の不調の改善にはつながりません。

 確実に体はヘン。
 でも病院いっても何ともないという。
 じゃあ、これってば自分の気の持ちようってやつじゃない?

 と、自分のなかで囁く声がありまして。

 そうなのかも……私の体の具合の悪さって、ペットロスからくる単なるストレス由来の症状――つまるところ気のせい、だったりするのかなあ、なんてぐるぐる思ってしまったので、
 頑張ることにいたしました。

 ですが頑張るとは言っても、愛猫が死んでから数年何も書いていなかった私は危惧したとおりの状態になっておりました。
 書けない。

 毎日毎日少しずつ何でも書かなければいけないと思っていました。
 そうしなければ書けなくなると。
 どうやらそれは真実だったようです。
 
 少しずつ頑張ります。
 ごめんなさい、これが精いっぱい。

 そこで、手始めに読書の感想を書くことにいたしました。

 では、だらだら前置きが長くなりましたが、
 彩雲国秘抄 骸骨を乞う  角川文庫バージョン
 の感想をお送りします。

 この「骸骨を乞う」、には様々なバージョンがあります。
 最初に発行された、ハードカバー本。
 それを文庫に落としたビーンズ文庫版。
 さらにそれに書き下ろしが加えられた、角川文庫版です。

 書き下ろしが付いているのはこの角川文庫版だけで、数年後のいまそれを知ったので八方手を尽くして何とか(というほどでもない?)手に入れました。
 では感想です。

 ……あ、本編読んでもやもやしていたものがわかった!

 この本は彩雲国物語という長いシリーズの番外編のようなものなのですが、じつは私は本編を最後まで読んだ後だいぶもやもやしていたんです。
 でも、その頃の私にはその「もやもや」がうまく整理できず、自分でもわからなかったんですね。
 ようやっと、もやもやが言語化できるまで昇華できました。

 言ってみればものすごく単純なんです。
 ――劉輝より敵の旺季の方が、血筋でも政務能力でも人望でも人徳でも実績でも遥かに上なのに、なんで劉輝が勝ってめでたしめでたしなの?

 という。

 いや、皆さん思いませんでした?
 劉輝なんぞが王様でいるより、旺季の方が百倍ぐらい王様にふさわしい。
 って。

 劉輝が彼に勝っているところって、どこかあります?
 なんにもないですよ。
 今より良い国をつくろうという意志の強さすら、旺季の方が上ですから。
 嫌いなもののために頑張れる彼には勝てません。

 主人公側だから、という身もふたもない理由で最後勝ったような気がとてもします。
 ありとあらゆる要素で劉輝に勝っている敵役が、旺季です。
 そしてその旺季に、劉輝はひょっこり勝ちます。
 しかし私の目から見て、どこをどうみても旺季の方が王にふさわしいと思ってしまったので、私はもやもやしていたんですねー。

 あらゆる面で主人公側より優れた敵なのに、あらゆる面で敵よりへっぽこな主人公側が勝つってどうよ?
 
 と、思ってしまって。
 でも読んだ直後はそのもやもやの原因がわからず、ただもやもやしていました。

 その大きな理由は、旺季に感情移入できなかったためです。
 旺季に劉輝が唯一勝っている点があるとしたら、読者からの好感度です。
 一巻から出ている主要キャラなので、さすがに後半で出てきた旺季(感情移入できるようなエピソードほぼなし)とは好感度が違います。

 ナンダカンダ言っても、読者の人気投票やったら劉輝が圧勝しますよ。
 私もそれは同じです。
 劉輝の方がずっと好きなので、劉輝が勝ったのはいいんだけど、いいんだけど、でもなあ……なんかもやもやするなあ、という感じで、自分でもわからないもやもや感が残ってしまったのでした。

 劉輝の方が好きだから劉輝に肩入れしたい。
 でも客観的に見て、どっちが王にふさわしい? どっちが優れてる? こんな風に勝って、いいの?
 となってしまったのでした。

 今回の骸骨を乞うは、そんな旺季側の重要人物ふたりに深く踏み込み、その足跡をたどった上で、彼の最期が描かれます。
 いちばん気に入ったのは、凌晏樹の短編です。
 本編で内面を詳しくは書かれなかったキャラなので無罪放免に違和感あったのですが、納得。

 すがすがしいほどのヤリタイホーダイの極悪非道っぷり。
 ああ、なるほど。こういう人間だったのか。
 ひとことでいえば、気まぐれかつ身勝手な大量殺人鬼です。
 顔と頭だけはとびきりいいので始末におえない。

 そんな凌晏樹が唯一自分の掟を曲げて従ったのが、旺季。

 無辜の人を殺しても、そんなことで晏樹が反省なんてするはずありません。
 最後で彼がおとがめなしになったのは、ただ単純に彼がとびきり頭がよくて証拠を残さず、尻尾を出さなかったから。

 シンプルな力の力学ですが、それだけに私の中ではすとんと腑に落ちたのでした。

 いや、前々から物語でよくある「悪事をやったけど、反省したからおとがめなし」っていうのは「ちがうだろー」と私は思っていたんです。
 それに比べればはるかに、「悪事をやったけど、相手が一枚上で証拠が何もないからおとがめなし」の方が納得いきます。

 晏樹が反省? 後悔? うんうんしっこないって。
 晏樹がそんなのやったら人格豹変薬でも呑まされたのかと思うところです。 

 性格を知ったあとで晏樹が出てきた当初、秀麗とのんきに桃を食べているところをみると……「にげてー、秀麗逃げてー!」としか思えません。
 火薬庫の前で火遊びしてたんだよ、きみ。

 そんな晏樹や悠瞬のエピソードが書かれることで、旺季も好きになりました。
 心理的に劉輝に一方的に肩入れしていたのが、最終巻を読んで数年経ったことと、旺季にも感情移入することで天秤が正常に近づいて、そうすることでやっと「最終回後のもやもや」を言語化できるくらい距離をとることができたのでした。

 あー……やっぱり人間って、好きな人間が勝つ展開だと、多少の理不尽は目をつむっちゃうんだなあ。

 そして角川文庫版の限定書き下ろし中編は、秀麗の残した娘が描かれます。
 母より祖母に似たのか、絶世の美少女に育ち、かつ秀麗ゆずりの行動力も持ち合わせています。
 彼女と劉輝の旅のお話です。
 劉輝の側近三人の最期もほんのちらりと匂わせます。

 彩雲国物語をずっと読んできた人が読むぶんには損はしないお話だと思います。

ハンターハンター380話「警報」感想

 冨樫先生は次週から休載です。
 予期していた事ですが、残念です。でもいつかまたきっと再開して下さるよう祈っています。

<あらすじ>
 十二支の牛さんが、下層階で暗躍する殺人鬼を捕えるため、大活躍。
 その途中で旅団が船に乗船していることを知る。
 そしてただでさえ容量いっぱいのクラピカにこの情報を伝えるべきか迷う。
 そんな中、フウゲツ王子が下層階にて牛さんに見つかって……!?


<感想>
 そういえば、フウゲツ王子も空間移動系能力者でしたね。
 下層階にいるってことは、その能力を使ったのでしょう。
 でもホントに危ない橋を渡りましたねー。

 顔見ただけで下っ端の兵士でも気づいたってことは、王族はそれなりに顔が売れているのでしょう。
 今のイギリス王室みたいに、テレビでも毎日取り上げられている国民全員のアイドル的な存在?
 うわ、そんな人が無防備に護衛もつけずに下層階に降りて来ちゃだめだって。

 逃げたいって気持ちは当然だけど、下層階はヤクザの吹き溜まり。
 しかも、今や「王子を殺せばレベルが50アップする」能力者が跋扈してるんですぜ。
 うーん、王子一人殺すのと五十人殺すのとが等価かー。
 護衛もないんじゃ、それこそネギしょったカモが来た、としか見えないような……。

・クラピカに教えるべき?
 う、うーん……。
 これは迷う二択です。

 だっていま、クラピカは王妃と王子の護衛でもういっぱいいっぱいでしょ。
 十三人もいる(一人脱落)王子たちが講習会に来たり講習会をワヤにしようとしたりこっそり暗殺しようとしたり自分の信奉者を作ろうとしてるわけでしょ。

 旅団を見つけても、倒しに行ける状況ではないよね。
 そもそも空間移動系能力を持たないクラピカは、下層階に単独では移動できませんし。

 かといって、旅団の目的がクラピカへの復讐だとしたらそれはそれで隠しておくのは危険です。
 念能力はたいていが初見殺し。
 不意打ちくらったらアウトの能力が多いので、警戒しておいたほうがいい……とはいえ、今現在すでに護衛のために警戒しまくっているから言わなくても同じか。

 というわけで、来週から休載になったハンターハンター。
 なんとか今回の感想を一週の抜けもなく続けられてよかったです。
 感想のコーナーで体調がーとやっても読む人にとってみればうざいだけでしょう。
 ハンター感想を読みに来たんであって愚痴なんて聞きたくないよ、とか思われそうなので書きませんでしたが、騙しだまし書いていました。 
 終わってちょっとほっとしております。

 それでは、ハンターが再開してくれますように。
 そして、ワールドトリガーが連載再開してくれますように。
 心からお祈りしています。

ハンターハンター379話「共闘」感想

<あらすじ>
 倉庫にて、結局下手人を捕えることなく終わった旅団たち。
 一方、エイ=イ家の「人を殺せば殺すほど強くなる」能力者は空間移動系能力者。
 倉庫番を殺されたシャ=ア家は旅団に共闘を申し込むが……?

<感想>
 空間移動系能力者、強い!

 正直に告白します。
 ハンターで出てきた空間移動系能力者といえばノヴですが、私、彼の能力の説明がいまだに理解できておりません!(爆)

 いや、よくわからなくて。
 え? え? こういう意味? で、こういう理解であっているの……かな?
 という感じで。まさか冨樫先生に聞くわけにもいかないので、中途半端な理解のまま、「よくわからんけど瞬間移動能力的なことができる能力」という理解です。
 理解できている方、解説ぷりーず。

 そして、今回やっと出てきた二人目の空間移動系能力者。
 ノヴさんの轍は踏むまいと思ったのか、実にシンプルで読者としても有難い限り。

 彼の能力をまとめますと、
 ・能力発動時は密室でないとだめ
 ・密室の壁からどこにでも行ける。ただし、行ったことのある場所だけ。
 ・スタート時の密室が開けられると、能力は強制終了。また、もうその部屋で二度と能力発動はできない。

 付属して、これは術者の心理的な制約として
 ・たぶん船の外にも行けるけど、行ったら能力がリセットされる危険があるから自粛。
 があります。

 うん、強くて便利。
 制約もほぼ無きに等しいです。
 個室が破られたらその部屋で能力を使えないといっても、最低でもトイレの個数ぶん密室がありますから、意味なし。

 味方にできたら超つよい&超便利な能力者ですが、立場的にもまずクラピカとの共闘は無理でしょうね。
 そもそもコヤツが二層まで上がってこれるとはとても思えない……。
 能力的にはハナマルですが、人格的にはバッテンなんですよね。

 ――ということは、答えはひとつ。
 毎回外れる予想を大真面目に言っている管理人ですが、今回もぶちあげましょう。

 この能力者ルイーニーは、死なない程度にぼっこぼこにされて、能力だけ団長に奪われるにちがいない!と。
 いやー、能力ステキで人格ダメ、魅力もないキャラなんて、旅団の頭に能力を奪われるために出てきたとしか思えないです。

 そうすれば階層同士の移動もお茶の子さいさい、旅団がこの能力を手に入れれば二層にも簡単に入れそうですしね。

・旅団はシャ=ア家と組むかな?
 先々週の食堂のガンのつけあい合戦で、意外にも「他人に譲る」ということができると判明した旅団。
 そして共闘ですが……、無理じゃないかな?

 情報の渡し合い、ということなら今もやっていることなのでできるでしょうが、このルイーニーを共同で捕獲、殺害はできるとは思えません。
 どうも旅団って他人と仲良く一つの獲物を争うことができないイキモノに見えるんですよ。勝手な感想ですが。
 だから共闘といっても、情報の融通がいいところじゃないかな?

 それでは、来週も冨樫先生が掲載してくれますように。
 そして、ワールドトリガーが早く復帰してくださいますように!!

ハンターハンター378話「均衡」感想

<あらすじ>
 ヒソカさがしをちゃくちゃくと進める旅団。
 そして、それぞれの武器を入手するために倉庫に足を向けたノブナガ、フェイタン、フィンクス。
 倉庫で突然案内人が殺され……!?

<感想>
 オイト王妃、悪くないじゃん。

 今回出てきた二線級の説明でこう思いました。
 彼女、国王との正式な結婚を強く望んだ結果、継承戦に巻き込まれることになってすんげー後悔してたでしょ?

 でも、国王との正式な結婚をしなかったら生まれてきたワブル王子は生まれてすぐに顔をカミソリでざっくり割かれていたわけで……。
 そして、今回みたいな「兄弟同士で殺し合え」っていうのは毎回の恒例行事じゃありません。
 少なくとも周知の事実ではありません。
 根拠。十四王子の警護人(死去)が言っていた言葉。

 周知の事実なら、周辺の側用人が「単なる脅しだとおもった」なんていうはずないです。
 使用人っていうのはそういう噂においていちばん詳しいもんですから。
 神戸製鋼の不祥事でも現場では「みんな知っているコト」だったでしょ? そういうもんです。内部の人間が一番よく知っている。
 まして、「毎回兄弟同士が殺し合っている」なんてこと、隠そうとしても隠せるもんじゃありません。
 逆に言えば内部の人間がなんにも知らなかった以上、継承戦は今回はじめてもしくは極めてまれなんですよ。

 ということは、ですよ。
 オイト王妃の前に見えていた選択肢っていうのは、
 1 妾として、生まれた子どもに一生消えない傷をつけられることを甘受するか。
 2 正妻となり、最下位なので苦労は色々あるだろうけど、子どもを五体満足に産める地位になるか。

 という二択だったのです。その時点では。継承戦やるなんて誰も知らなかった当時は。
 そして、この二択なら、それは普通の女なら正妻になるよ!

 自分の赤ん坊の顔にざっくりカミソリで消えない傷をつけられるなんて冗談じゃない。
 後出しじゃんけんみたいに継承戦開始されたからこそ後悔てんこもりですが、オイト王妃……貴方の状況なら普通の女は正妻になりますよ。
 自分の子どもが二線級になってもいいっていう母親はまずいないと思うので、今回出てきた彼らの母は、何らかの事情で正妻になれなかったんでしょう。
 たとえばさほど国王に気に入られてなかったとか、遊びのつもりで手を出しただけだ、とかね。

 オイト王妃……、貴方は何も悪くありません。


・国王の異母兄弟やら、王子の異母兄弟やら。
 新たな登場人物がうじょうじょ。
 ヤクザの親分が揃って王族か。いや、婚外子だからカキン国では王族のくくりにはないのか。

 国王が意識してヤクザの娘を妾にしたのか、あるいは婚外子の子どもを陰から支援して闇の世界でのし上がらせたのか。
 ヤクザの娘じゃ、さすがに正妻にはできなかっただろうしなー。
 
 そして、ヤクザの中にヘンな能力もちが一名いますね。
 この能力、強力なようでそうでもないっすね。
 今のところ、「手下の反乱を防ぐオプション」が何一つ出てきてません。

 「手下をどんどこ強くする能力」は、諸刃の剣。
 その手下が自分を裏切ったらどうするつもりなんだろう? まあ生存欲求が薄そうなのでどうでもいいと思っていそうですが。

・優先順位
 ノブナガ、間違ってないと思うんだけどなあ?
 ノブナガの円から一瞬で消えて死体で現れたあたり、念能力者の仕業であることは明らか。

 で、念能力者にやられた死体は、その念能力の情報のカタマリです。
 ヒソカを警戒している今ならなおさら、相手がヒソカである可能性を念頭に入れて、死体を調べるべきだろうと思うんですけどねえ。

 たとえば、コインの念能力者なら死体の中にコインが埋まってるでしょう。で、武器がコインだとわかります。
 で、ハチの巣状にコインの穴ができていたら、それで相手が「コインを連射する能力」だとわかりますよね。

 だから死体を少しでも観察するのは大事な事だと思うですが……ガン無視っすね、旅団たち……。
 
 まさかノブナガも心配して案内役を見に行こうとしたんじゃないだろうし、情報収集のために見に行こうとするのは正しいと思うんですけどねえ。
 え? 心配してたの? ……ごめんなさい。

 それでは来週もお会いできることを願っています。
 そして、ワールドトリガーの休載が早いとこ終わってお会いできることを、心より心よりお祈りしています。
 ま、まだ目次に「今週のワールドトリガーは休載します」がありましたから!

ハンターハンター377話「画策」感想

<あらすじ>
 カチョウ王子は脱出の準備を着々と進める。
 そして、幻影旅団はヒソカ狩りの準備をし始める。
 イルミもまた、ヒソカ本人からヒソカを狩れという依頼を受けて乗船。旅団の一員となっていた。

<感想>
 今週は物語をタタミに来ている印象が強いですね。
 特に幻影旅団の中にイルミがいて、ヒソカ狩りの依頼を受けているっていうのが大きいかな。

 え-と思ってしまったんですね。
 強い敵が好きな殺人マニアのヒソカのこと、いかにもありえそう……とは思えませんでした。この依頼。

 それならずっと前、それこそ出会った時からやってるはずだし。
 イルミとヒソカの、お互いの実力を認め合いつつ協力しあうっていう関係がわりといい感じだったのに、急に壊しに来たのは何故かな、と。
 あとイルミもイルミで、あの状況で「リスクなしドラゴンボール」のキルアをほっぽいて、最低でも数か月は戻れない船に乗船するっていうのがどうにもわからない。

 でもこのキーワードがあれば、違和感がすんなり解消されるんです。
 ――ヒソカの寿命はあとすこし。

 それならヒソカがヒソカ狩りをイルミに依頼するのもわかるし、イルミもキルアをしばらく放置して船に乗船するのもわかるというものです。
 更に、そこにクラピカがいる意味も。

 現在までの幻影旅団の状況としては、まず
 1 ボスの解呪のためにグリードアイランドで活動し、
 2 ヒソカの助力でそれが叶ったらボスの依頼の報酬としてヒソカとの追いかけっこをする。
 3 準備を終わらせて闘技場で準備万端ヒソカを狩る。
 4 ヒソカを狩ったと思ったら生きていて、船内でヒソカvs幻影旅団を繰り広げている最中

 なわけで。
 たぶん、旅団が船に乗ったのはお宝があるっていうこととプラス、クラピカもまた乗っているっていうのがあると思うんですよ。

 旅団から見れば、まっさきで始末すべき敵ですもんね。
 ウボーとパクノダの仇。団長に念の鎖をつけ、自分たちを不倶戴天の敵として恨み呪っている敵。
 今はそれ以上に優先すべき敵がいるから放置されていますが、逆に言えば、ヒマができたらすぐにクラピカに行くでしょう。
 ってわけで、がんばれ、ヒソカ。

 そしてカチョウ王子は予想通りにツンケンした態度は妹のためと判明。
 いい子だなー。頑張って脱出してほしいものです。

 以上。
 今週は話に動きがありませんでしたので、こんなところ。

ハンターハンター376話「決意」感想

<あらすじ>
 第九王子(ハルケンブルグ王子)は、父に手紙を渡そうとするものの、警備の壁に阻まれて手紙を託すにとどまる。
 一方、クラピカの講習会ではまたも死者が。今回は第四王子の私設兵ミュハン。
 そのせいで講習会が流れかけるが、ベレレインテの発言で「講習したいものは残り、そうでない者は去れ」に変わる。
 第三王子の能力はいまだ不明。
 カチョウ王子についているセンリツは、モスキート音でカチョウ王子とコンタクトすることに成功。
 それぞれの王子が、懸命に生き残ろうとしている。
 そして、第四王子は特質系と判明。


<感想>
 第三王子の感想にはまったく同感。
 コインが何らかの触媒になり、何らかの条件を満たせば何らかの能力が発動する模様……って何もわからんと同意義だな!

 なんとなく遊戯王に通じるニオイがする……。
 ポーカーとかと同じで、コインで役を作るとその役の能力が発動する、という。ファイナルファンタジーのギャンブラーの能力と同じやつ。
 でもそれはホントに何もわからないってこと。
 役を作るにはどうすればいいのか、その役にどんな効果があるのか、何もわからないんじゃ今のところはどうしようもない。

 でも、フウゲツ王子の能力が思い出の遊具で具現化したように、第三王子の能力も本人の思い出からできている可能性が高い。
 たとえば子どもの頃、こういうコインで遊んだことがあるとかね。
 
 そして、カチョウ王子は一生懸命頭を廻して生き残りを図っています。
 うん、私はこういう「弱者の弱者なりの賢明な抵抗」が大好きです。
 弱いからってそれは無力という意味ではありません。弱いからこそ強者の油断を突くチャンスを手にしているということでもあるのです。

 第四王子は特質系。
 予想通りですね。テータさん、念を習得したら真っ先に殺されそう……。
 けっこう好きなキャラなので、できれば生き残って欲しいのですが……でもそういう助命嘆願をことごとく踏み躙ってきた冨樫先生だからなあ。

 というわけで、今週もほとんど動きはなかったのですが、それでも面白かったです。
 面白いんだよなあ……。話は進んでないのに、十三人いる王子がそれぞれ懸命に自分なりに一生懸命生きようとしている描写だけで充分面白い。
 最初十四人も出てきたときには覚えられないかと思いましたが、今やほとんどの王子がキャラ立ちしているというこの圧倒的キャラ立て力。
 ヘンに変人奇人にしなくても十分ひとりの人間としてキャラが立っているんですから、冨樫先生の創作力には脱帽です。
 それでは来週もやってくださいますように。
 そして、早くワールドトリガーが再開してくださいますように心から祈っています。


 余談ですが、この間、初めてのクラウドファンディングをやってみました。
 とはいっても、募集をつのる主催者の方ではなく、それにお金を投じる参加者の方ですが。
 LUWONという、私が好きで好きで、でも、打ち切りになってしまった漫画がありまして。
 ずーーーっと続きを待っていたんですが、再開の気配なく幾星霜……。

 しかし、この間ふと検索してみたら、なんと。
 クラウドファンディングで、作者の方がLUWON完結を目指したプロジェクトを立ち上げているではないですか!

 もう狂喜乱舞して速攻で参加を決めました。
 ふむふむ、支払いはクレジットカードなどいろいろ方法があるのね。
 で、企画が成立しなかったら支払った金額は手数料以外はもどってくるのかー。
 と、初体験なのでいろいろフムフムと頷きつつ参加しました。

 こういうのってすごくいいと思うんですよ。
 打ち切りになってしまった漫画をもう一度再開したい、完結したいと作者さまが思っているとき、こうしてクラウドファンディングでその資金を募るっていうのはすごくすてきな考えだと思います。
 少なくとも私はLUWONが好きなのでこうしてクラウドファンディングで完結の可能性が見えて嬉しかったですし、同じ思いの人は最低でも四十人以上いました。(参加者数)
 これからもこういう一つの流れができるといいですね。

 しかし、このLUWON完結プロジェクト、まだ集まったのは募集金額のうち半分……。
 期限まであとひと月。
 どうか、皆さま。
 とっても面白い漫画です。
 作者さまみずからマンガ図書館ZというところでLUWONを公開していらっしゃいます。こちらです。

 LUWONのストーリーは、
 LUWONというゲームをやった少年が、LUWONの中の魔法を現実世界でも使えるようになってしまう。
 ゲームを進めて多くの魔法を使えるようになれば、現実世界でも同じ魔法が使えるようになる。ルーラから始まり、回復魔法や炎や風など様々な魔法を。
 主人公のクロヤは驚きながらもその力に魅了され、現実世界で起きる様々な出来事を魔法で解決していくが……?
 というもの。
 クロヤがガラスの十代らしいとんがった性格で、私はこの子大好きなんですが、ちょっと好き嫌いのある性格かもしれません。

 でも私は彼の若者らしい不器用な生き方がもう「可愛いなあ!」と思ってしまうんです。
 無料でこちらで読めますので、読んで面白いと思って下さった方、続きを読みたいと思って下さった方、どうか完結のための力をお貸しくださいませ。

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